福岡出張へ向かった夫
適当でズボラな性格の夫は、「明後日から出張だった!」なんてこともしょっちゅう。このときも、1泊2日の福岡出張のこともギリギリまで忘れていました。
ホテルの予約も前日にし、荷物の準備は当日の朝に適当におこない、福岡へ出張に行きました。会社は新大阪駅の近くにあるので、まずは車で会社へ行き、新大阪駅から新幹線に乗ります。
夫が家を出てから4時間ほどたったころ、私のスマホに電話がかかってきました。画面を見ると「福岡警察署」の文字が……! その瞬間、私は心臓が跳ね上がりました。
警察から電話!夫が何かした!?
着信音を聞きながら、番号を登録していなくても公共施設名は表示されるのかと思う冷静な自分と、ついに夫が何かやらかしたか!?と焦る自分がいて、ぐちゃぐちゃな感情のまま震える手で電話に出ました。
明るい声で「こちら福岡警察です。〇〇さんのお電話ですか?」と聞き覚えのない名字を聞かれ、拍子抜け。「違います」と答えると「すみません、間違えました!」と言われ、そのまま電話は終了。なんと間違い電話だったのです!
本当に夫とは無関係…?
夫の出張先の警察署から間違い電話なんて、こんな偶然ある!? 間違い電話が間違いだったんじゃ……?と電話を切ったあともモヤモヤしてしまい、不安が消えない私は夫に「今、福岡警察から間違い電話があったけど大丈夫だよね?」と連絡しました。
すると夫から「大丈夫。今、新大阪駅だから」と返事が。まだ福岡行ってないんかい!と思わずツッコミを入れてしまいました。どうやら出発は午後で、午前中は会社にいたそうです。そういうこともちゃんと伝えておいてよ!と思ったけれど、本当に夫は警察と無関係で私は安心しました。
電話がかかってきてから出るまで、ほんの数秒間という短い時間で、ついに夫が警察のお世話になったか……、このまま私も福岡に向かわないといけないのかも……といろいろな考えが駆け巡りました。帰ってきてからこの話をすると夫は笑っていましたが、とても心臓に悪い偶然でした。
著者:堂本ちか/30代女性。2015年1月生まれの娘と2022年11月生まれの息子、年の差きょうだいのママです。お調子者の娘とおバカな息子のかわいさに癒やされながら毎日育児奮闘中です!
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)