こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。赤ちゃんが離乳食をうまく食べてくれないという悩みを持つママはたくさんいます。離乳食初期から始まって完了期まで、一人ひとりうまく食べてくれない時期は違います。今日は離乳食全般にわたって、赤ちゃんが食べやすくなるメニューづくりの見直しポイントをお話ししますね。
メニューづくりを見直す4つのチェックポイント
成長に合った大きさ、硬さの食材かどうか
まず、作った離乳食が成長に合った大きさ、硬さかどうかをチェックしてみましょう。先日、離乳食教室で離乳食初期のメニューを作ったのですが、あるママが「じゃがいもを裏ごししただけで終わっていた。だから食べなかったのね」と言っていました。
たとえば、離乳食初期は食材を裏ごしするのですが、それだけでなくヨーグルト状になるまで煮汁などを加えます。このように各時期に合った、その子その子の成長に合った調理方法をする必要があります。一度、見直してみてください。
成長に合ったとろみのある食材を取り入れる
離乳食中期から、だんだん食材の大きさが大きくなってきます。そうすると、赤ちゃんは口の中で違和感を覚えて出してしまうことも。そんなときは、いったん前段階の形状に戻してあげてもいいですが、とろみをつけてあげることも1つの方法です。
とろみ食材といえば、片栗粉。片栗粉でとろみをつける、おくらや納豆などのトロトロ食材と調理してみるなど、食べやすく調理することも見直しポイントです。
口の中でまとまりやすい食材を取り入れる
パサパサしている食材は、食べにくくて嫌がる赤ちゃんもいます。口の中でまとまりやすい食材を選び、パサパサした食材をまとまりやすく調理する工夫をしてみてください。
先ほどと同じく、とろみをつけるのもいいですし、とろみのある食材と混ぜるのも1つです。たとえば、鶏のささみ(パサパサ食材)をおかゆに(まとまる食材)混ぜてみるなど。試してみてくださいね。
クセの少ない食材を取り入れる
赤ちゃんは、苦みや酸味が苦手な傾向にあります。苦手な場合は、まだ無理に離乳食に取り入れず、クセの少ない食材を取り入れてみましょう。
たとえば、ほうれん草やキャベツなど、苦みを感じる野菜は、よく茹でてアクをとるだけでも食べやすくなります。
食べにくい食材を経験することも大切です。でも、それがわかったら、ママは食べやすく調理してあげることも必要です。食べにくい状態でも徐々に食べられるようになるといいですね。

著者
保育士 中田馨
一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
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