結婚願望
20代前半のころ、私は人よりも結婚願望が強かったように思います。当時は、付き合って半年くらい経つと、相手に「結婚」の話題を出して、早く結婚したいと思っていることを伝えるようにしていました。
そこまでしても結婚に必死だった私ですが、その中で別れ方が印象的だった彼氏がいました。
彼との出会い
彼との出会いは、当時通っていた専門学校でした。彼は私の後輩で、共通の友人から「彼が私に好意を持っている」と知らされたことがきっかけです。友人から彼の人柄や長所を聞き、友だちとして遊びに行ったり、食事に行ったりしていました。
徐々に彼のことを知っていった私は、好意を抱くようになり、彼とお付き合いをすることになりました。そして、付き合って1年くらい経ったとき、彼と結婚したいという気持ちを抱き始めた私は「結婚」というフレーズを口にするようになったのです。
突然の別れ
私が明確に「結婚」というフレーズを口にし始めたころから、彼との間に距離を感じるようになりました。
しかし、私はまだ彼のことが好きだったため、距離をとられても彼に「会いたい」と伝え続けていました。そんなとき、彼から突然「病気になったから別れてほしい」と言われたのです。
彼が病気であっても、できれば別れたくないという気持ちでしたが、結局彼とは別れることに。
あとで知ったのですが、実際彼は病気にもなっておらず元気だったそうです。
その後「当時の自分の気持ちは、相手にとって重かったのかもしれない」と思い、付き合ってすぐに「結婚」のフレーズを出すのではなく、相手と関係を構築しながら少し考えるようになりました。今思い返すと、私を傷つけないようにする彼なりのやさしい嘘だったのかなとも思います。
著者:さとうみく/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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