妊娠中の私に配慮してくれない義母
念願の第1子妊娠中、義母から毎週末お茶に誘われていました。私が妊活中のころからお構いなしに喫煙席に座りたがっていた義母。たばこを吸わない私にとってはただただ苦痛な時間でした。嫌な予感はしていましたが、案の定、私が妊娠中でも気にせず喫煙席に座ろうとするのです。これにはさすがに我慢の限界で、「お義母さんすみません。妊娠中なので、しばらく禁煙席にしてもらえませんか?」と伝えた私。そのとき義母から返ってきた言葉は、「え~! それだとたばこが吸えないじゃない。妊婦が2〜3時間ぐらい喫煙席にいたって大丈夫よ! もし気になるなら、嫁ちゃんだけ禁煙席にいたら?」でした。あまりの身勝手な発言に開いた口はふさがらず、もう会いたくないと思うほど。
これを聞いた夫は激怒! 義母に「いい加減にしろよ! たばこがおなかの中の赤ちゃんに与える影響を知らないのか!」と怒鳴ります。義母は拗ねて「ちょっとくらい大丈夫なのに。どうして私が我慢しなくちゃいけないの?」とつぶやく始末。夫は口で言うだけではわかってもらえないと感じ、たばこが赤ちゃんに与える影響について書いてあるサイトを、義母に読ませました。すると義母は「え、こんなに大変なことなの? 昔はこんなこと言ってなかったわよ……。嫁ちゃんの前ではたばこ吸うのは控えるわ……。今までごめんなさい」としゅんとした表情で謝ってくれたのでした。
夫が義母に怒ってくれたので、ありがたかったです。義母も危険性を知らなかっただけだと思うので、私がきちんと理由を説明しておけばよかったとも反省。今後は、何かお願いするときには、なぜなのか理由をきちんと添えて話そうと決めた出来事です。
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妊娠中の喫煙はもちろん、受動喫煙についても妊婦さん本人や赤ちゃんに悪影響があるのでNGです。
妊娠中の喫煙は、流・早産の増加、大量の出血が起こる可能性がある前置胎盤や、突然胎盤がはがれて赤ちゃんに栄養や酸素が送れなくなってしまう常位胎盤早期剥離などのリスクが高まることが明らかになっています。また、おなかの中の赤ちゃんには、低出生体重児や口唇口蓋裂、先天性心疾患などの関連も指摘されています。
そのほか、帝王切開になった場合、合併症のリスクが高まり、術後に痰が増えるということもあります。
さらに喫煙による影響にはさまざまありますが、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク因子の1つに受動喫煙が関連していると考えられています。そのほか、喘息や呼吸器感染症のリスクが高まると報告されています。
一緒に住んでいる家族にもし喫煙者がいる場合、たばこの煙が母子両方の命を脅かす可能性があることを伝えて、禁煙してもらいましょう。また、外出先でも喫煙席は避けてください。
著者:立川りか/30代・主婦。6歳の男の子を育てるママ。息子の“好き”を全力で応援するため日々奮闘中。虫が大の苦手だが、息子の虫取りに付き合ってきたおかげで少しだけ耐性がついてきた。食後のデザートや週末の晩酌がご褒美。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)