息子を叱りたくない夫
夫は、息子たちが外出先で「帰りたくない!」とぐずぐず言ったり、夜になかなか寝なかったりすると「ママがダメって言ってるよ」「早くしないとママに怒られるよ」とたびたび言います。そのため「ママ=怖い」「パパ=やさしい」というイメージが子どもに植えつけられると思い、「なんで私ばっかり嫌われ役なの?」と夫に問いただしました。すると「いつも怒ってるんだからいいじゃん!」と何ともモヤモヤする言葉を返され……。
そんなある日、夫に義母から電話がかかってきました。義母は「孫ちゃんから聞いたわよ。あなた全然子どもを叱らないんですってね。ママはしちゃダメな理由をちゃんと言ってくれるけど、パパはいつも“ママがダメって言うからダメ”って言ってるって。そんなんじゃ頼りにされる父親にはなれないわよ!」と夫の近くにいた私にまで聞こえる声で叱っています。私はびっくりしながらも先日、義母から電話があったときに、「僕もおばあちゃんとお話したい!」と言う長男に電話を代わってあげたことを思い出しました。私は家事をしていて会話の内容は聞いていなかったのですが、そのような話をしているとは思ってもいませんでした。義母の言葉が効いたのか夫は反省している様子で、それ以来私を悪者にすることはなくなりました。
私の言いたいことをガツンと言ってくれた義母には感謝しています。夫は義母からの言葉で、自分がいかに息子から頼りにされていないのか、また、子どもに自分を見透かされていたことがわかったようです。その後、夫は「ママに怒られるよ」と言うことはなくなり一安心。これから夫の子育ての仕方に悩んだときは、まず私からもきちんと注意をし、それでも効き目がないときは義母に相談してみようと思った出来事です。
著者:谷 ふみ/30代・ママライター。中学校1年生と小学校4年生、5歳の3人の男の子を育てるママ。仕事に家事、育児に追われる毎日。子ども達が寝静まったあと、ひとりでドラマや映画を見るのが楽しみのひとつ。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)