「彼女」は私でなくてもよかった
同じサークルの先輩と交際していた私。あるとき、彼がオムライスがおいしいという人気店に連れて行ってくれました。人気店なだけに少し並びましたが、食事は彼の言った通りとてもおいしく、並んだかいがあったと思いました。会話の中で「こんなすてきなお店、よく知っていますね」と何気なく言うと……彼は「元カノが教えてくれたんだ」とひと言。この時点で少しモヤッとした気持ちがあったものの、「私が聞いたんだし、それに素直に答えてくれただけ」と自分を納得させました。
しかし、その後も彼との会話の中では、過去の元カノの話題ばかりが挙がります。彼の言葉からは「女性慣れしている自分」「恋愛上級者な自分」というある意味マウントのようなものを感じてしまい、私自身、嫌な気持ちになることも多くなりました。
結局、「彼といても楽しくないな」と感じるようになった私は、彼に別れを切り出すことに。
すると……別れの言葉のあとに彼から言われたのは、「じゃあ加奈子ちゃんの周りにフリーな子いない?」ということで……。
その言葉に私はガックリしてしまいました。「彼は私でなくてもよかったのだ。彼の中で女性と”交際すること”だけがステータスなのだ」と、彼は「女性慣れしている自分」に酔いたかっただけなのだとわかってしまったからです。
彼と別れたあと、彼が私の親しい後輩に声をかけていたこともわかりました。かなりしつこく後輩に迫っていたようで、「後輩は先輩の誘いを断りづらいのに……」と怒りを覚えた私。そのため、私はサークルの幹部陣に注意喚起を兼ねて情報共有。幹部陣から彼に連絡がいったのか、彼が何かを察したのかはわかりませんが、彼は徐々にサークルへ顔を出す頻度が減り、フェードアウトしていきました。
人はよかっただけに、「女性なら誰でもいい」というスタンスを持っていると知ってショックでした。数年経った今は、私の中でこういう人もいるのだと、勉強になった経験となっています。
著者:宮崎加奈子/20代女性・趣味は音楽鑑賞で休日はライブによく行く。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)
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