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「先生、好きになってもいいですか?」神対応すぎる診察に感動…! #母の認知症介護日記 112

「母の認知症介護日記」第112話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

不安が募る中で迎えた、母・あーちゃんが新しい病院を受診する日。前日、注射の付き添いをしたときは調子が悪かったので、とにかく待ち合わせに来て……! と、ワフウフさん姉妹は祈るような気持ちで待っていました。すると、前日とは打って変わって、シャキッとした状態であーちゃんが登場し、ひと安心。新しい病院は、受付や看護師さんの対応も良くて、ワフウフさん姉妹は来てよかった! と思いました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師菊池大和先生
医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長

地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
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いよいよ診察。担当してくれたのは、50代半ばくらいの先生。ワフウフさんの要望通り、先生も「認知症」という言葉は一切使わずに診察をしてくれました。1年半ぶりに受けた認知症のテストで、症状が進行していることを改めて実感したワフウフさん姉妹。テスト後、前回のように「どこかおかしいの?」と質問攻めにされなかったのは助かりましたが、それも症状が進行しているがゆえだと思うと、複雑な気持ちです。

 

衝撃のテスト結果!

#母の認知症介護日記 112

 

テストを終えたあーちゃんは、検査をして帰るように先生から言われました。

 

#母の認知症介護日記 112

 

私たちも、外へ。

 

#母の認知症介護日記 112

 

……と思ったら、あーちゃんが検査に行くのを確認して、すぐに呼び戻されました。自分抜きで話すのをあーちゃんが気にすると思った先生が、配慮してくださったようです。

 

 

#母の認知症介護日記 112

 

先生、神対応すぎます……! 好きになってもいいですか?

 

#母の認知症介護日記 112

 

先生からまず話があったのは、あーちゃんに「パーキンソン病(脳の異常のために体の動きに障害が現れる病気)」の症状が出ていること。たしかに、無料乗車券をテープで貼ったとき、へたくそすぎると思っていました。それも病気のせいだったとは……。

 

#母の認知症介護日記 112

 

さらに、「大脳皮質基底核症候群(脳の神経細胞が脱落するとともに、残った神経細胞にも異常な蛋白が蓄積する病気)」とも診断されるようで、書いた字がどんどん小さくなっていくという特徴も現れていました。糖尿病のかかりつけ医からは「筋力の低下」と言われていましたが、実際はまったく違っていたのです……。

 

 

#母の認知症介護日記 112

 

そして、「長谷川式認知症スケール」の結果も伝えられました。30点中11点! 1年半前は22点だったので、半減です。この結果には、姉妹で衝撃を受けてしまいました。

 

#母の認知症介護日記 112

 

先生からは、今の薬で対応できる段階ではないと言われました。

 

 

記憶力の回復は見込めず、残念ながら症状を抑えることも難しいとのこと。

 

 

#母の認知症介護日記 112

 

先生は、最後に私たちにアドバイスをしてくれました。このひと言が、めちゃくちゃ心に刺さります……!

 

#母の認知症介護日記 112

 

やっぱり先生、好きになってもいいですか……?

 

 

テストを終えたあーちゃんに、先生は検査を受けるように言ったあと、私たちは外で待つように言いました。そして、あーちゃんが看護師さんに案内されて検査に向かうのを確認してから「娘さんたち、こっち!」と、私たちを呼び戻しました。あーちゃんが自分抜きで話すことを気にするだろうと、配慮してくださったようです。……神対応すぎる! 先生、好きになってもいいですか? この対応で、私の心はわしづかみされてしまいました。ステキ!

 

先生からの話によると、あーちゃんは歩行動作や手の動きにパーキンソン病の症状が出ているとのこと。さらに、テスト中に見られた鏡像運動から「大脳皮質基底核症候群」と診断されるそうで、やはり糖尿病のかかりつけ医が言っていた「筋力の低下」とはまったく違うということが判明。ここに来て本当によかった……!

 

そして、長谷川式認知症スケールの結果ですが、なんと30点満点中11点! 1年半前は22点だったのに、その半分になってしまっていました。あと1点少なければ、高度認知症になります。先生からも、今飲んでいる薬で対応できる段階ではないと言われてしまいましたが、最後にあーちゃんのようなタイプの扱い方についてもアドバイスをしてくれて、介護者のことも考えてくれる良い先生だと確信。この病院では受けられない検査があるので、別の病院で受けてからまた診察に伺うことにしました。

 

--------------

いろいろなタイプの患者さんを診ているからこその気遣いがありがたいですね。これまでの診察にモヤモヤしていたところでこんな神対応をされたら、胸キュンになるのも納得です。残念ながら、認知症はかなり進行していたようですが、信頼できる先生が見つかったことで、いい方向に向かうと信じたいですね。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

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    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターワフウフ

    昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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