立ち食いを止めてほしい
わが家では、夕食は家族そろって食べることが多いのですが、朝食と昼食は食べる時間が各人まちまちです。
そして、夫は朝食と昼食をキッチンで立ち食いするのが癖になっていました。私は「早食いになっちゃうし、見た目も良くないから止めて」と伝えていたのですが、夫は「う~ん……でも、もうすぐ食べ終えちゃうから!」と話をそらして聞き入れてくれません。
彼が立ち食いをする理由として言っていたのは「早く食べ終えて次の用事に取りかかりたい。立ち食いのほうが効率が良い」というものです。
効率が良いのはまあ、わかりますが、私はやはり立ち食いは止めてほしいと思っていました。理由は、彼の健康にも良くないと思いますし、何より、子どもが悪いマナーを学んでしまうことを危惧したからです。子どもが夫の立ち食い姿を見て、マネしてしまうのではないかと心配だったのです。
夫が子どもに「ちゃんと座って食べて!」
ある日の夕食の時間、3歳の子どもが食事への集中力が切れて席を離れたことがありました。そのとき子どもに「食事中に立っちゃだめ! ちゃんと座って!」と注意をした夫。そのとき、私はピンときました。「これはチャンスだ!」と。
そして夫に向かって、「そうだよね。子どもには食事中に立たないというマナーを身につけてほしいよね。あなたにも子どもの見本になってほしいから、せめて子どもがいる前ではキッチンで立ち食いは止めてほしいな」と言葉にしたのです。
すると、夫はハッとした表情をして「たしかに……」とつぶやきました。子どもに注意するなら、まず自分がいい見本にならないといけないと気づいたようでした。
夫が座って食べるようになった
その後、夫はきちんと思い直してくれたようで、朝食も昼食も子どもが一緒にいるときは立ち食いをしなくなりました。
私としては本当は子どもがいない時間でも座って食べてほしいけれど、「まずは子どもに親の立ち食い姿を見せる機会がなくなってよかった!」と思っています。
ただ「立ち食いを止めて」と言うのではなく、「子どもの見本になって」と伝える作戦が功を奏した一件でした。
著者:ココロナナコ/2020年生まれの男児、2024年生まれの男児を子育て中の30代ママ。夫と4人暮らし。学習面やコミュニケーション面などに困難を抱える子どものための療育施設で指導員として10年勤務。
イラスト:おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)
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