夜の営みの再開は産後1カ月ごろから
産後1カ月健診で、子宮の戻り具合や会陰切開の傷の様子、悪露の状態をチェックしてもらいました。特に異常は見つからず、「性生活を再開しても大丈夫」とのこと。ただ、正直「夜の営みなんてできない」と思いました。
しばらく夫から誘われないことを願いながら過ごしていましたが、産後2カ月ごろにとうとうその日はやってきました。
したくない理由
妊娠中は夜の営みを控えていたこともあり、夫の気持ちもわかります。だからこそ断れませんでした。しかし、会陰切開をした傷が気になって仕方がありません。気分は乗らず、痛みや違和感ばかりでした。
さらに赤ちゃんがいる身でと思うと、なぜか罪悪感さえ感じてしまいました。夫に申し訳ないけれど、「今は夜の営みをしたくない」というのが正直な気持ちだったのです。
夫に正直な気持ちを伝えてみた
体の面は問題なくても、お互いの気持ちが一致しないと再開は難しいと感じました。
「しばらく夜の営みを控えたい……」。私は夫に今の正直な気持ちを伝えることにしました。男性には想像しにくいことかもしれない。だから話し合わないとと思ったのです。幸いなことに、夫は私の気持ちを受け止めてくれました。
体のことや自分の気持ちを夫に伝えてよかったと思っています。夫婦関係を見つめ直す良いきっかけにもなりました。
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産後の1カ月健診で経過が順調であることが確認できれば、性行為をおこなうことが可能です。経腟分娩で出産した場合は会陰部に痛みを感じなければ、産後4~6週ごろから性行為を再開できます。
しかし、産後1カ月健診で問題がなかったとしても、体調が十分に回復していなかったり、赤ちゃんのお世話に精いっぱいだったり、ホルモンの影響で性生活を再開する気になれないということも。
性欲には男女差、個人差があること、産後のママの心身の状態やお互いの気持ちを共有し、夫婦のコミュニケーションについて話し合うことも大切です。
また、産後の生理が再開する時期には個人差があるため、望まない妊娠を避けるためにも、必ず避妊をするようにしましょう。産後すぐの避妊方法は、コンドームによる避妊が適しています。
性行為はお互いの絆や愛情を深めるための方法の1つですが、産後は妊娠前のようにはいかないことも多いかと思います。しかし、妊娠・出産を機にセックスレスになる夫婦が多いのも現実。お互いの心身の状況を理解し、相手に寄り添うことが大切ですね。
著者:田中由惟/女性・主婦。1男1女の母。2人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています