よく行くファミレスで隣の席から…
わが家は1カ月に1回程度外食をしますが、家の近所にあるファミリーレストランへ行くことが多いです。キッズメニューやドリンクバーがあって、子どもも大人も好きなメニューを選べるので、家族みんなが満足できる場所です。
そのファミレスへ、半年ほど前に10歳、8歳、6歳、3歳の子どもたちを連れて、家族で夕飯を食べに行ったときのこと。すでに隣のテーブルには2歳ぐらいの男の子がいるご家族がいて、食事を終えてゆっくりしていたところのようでした。
そして、私たちのところへ注文した料理が運ばれてきた瞬間、「あーれーが、たーべーたーい!!」と隣のテーブルから叫ばれたのです。
男の子かんしゃくに焦る親御さん
突然の大声に、私たちも周りのお客さんもびっくり! 叫んだのは隣の席の男の子だったのですが、「どうしたの? 大丈夫だよ〜?」となだめるお母さんの声が届いていないのか、泣き叫んでいます。お母さんも抱っこしたりおもちゃを渡したり、あれこれ試しますが、すべて拒否! 焦りや困った空気が伝わってきます。
するとわが家の6歳の娘が、「これが食べたかったの? おいしいもんね!」と、男の子にひと声かけたのです。それを聞いた男の子は気が紛れたのかピタッと泣き止み、うなずいていました。
娘の魔法(?)の言葉のおかげで、見守っていた私たちもひと安心。男の子の親御さんも安堵した表情で、「お騒がせしてしまってすみません。ありがとうございました」と言いながら退店していきました。
あとから考えると、男の子は自分の意見を聞いてほしかっただけなのかな?と思います。もし、わが子が同じようになってしまったら、私は焦って対処できなかったかもしれません。ちょうど娘の声が届いて、男の子が落ち着くことができてよかったです。そして、私は娘のやさしさを感じられたことがうれしく、勇気を持って話しかけられたことをいっぱい褒めてあげました。
著者:高山ななみ/30代女性/2013年、2015年、2018年、2020年生まれの4人の子どもたちと夫との6人暮らし。医療系の資格を保有。医療の知識や子育ての経験をもとに、ライターとして活動中。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)