急いで海へ向かった私が見た、息子たちの衝撃の光景
末娘が1歳、息子3人が6歳~10歳の初夏に、家族で海を訪れました。泳ぐにはまだ寒かったので砂遊びが目的です。夫と息子3人はすぐ海へ向かい、私は荷物を準備して娘を抱き、遅れて出発。すると海へ向かう途中で、他の荷物を取りにひとりで戻ってきた夫とすれ違いました。泳ぐ予定がないとはいえ、海の近くに子どもたちだけという状況は心配で、私は急ぎ足で海へ向かいました。
夫は息子たちに「危ないから気をつけろよ」とひと声かけたそうなのですが、私が行くと、3人とも既に洋服のまま膝上まで海に入っていたのです! しかも海は遠くまで白波が立つほど高めの波。3人とも見つけることができたので、すぐに海から出て砂浜に戻るよう促し、大事には至りませんでした。
しかし、このときは、短時間でも子どもたちしかいない時間を作ってしまったことにヒヤっとしました。夫は荷物運びが気がかりだったようで、子どもたちだけで海に入るとは思いもしなかったそうです。危ないことをしてしまったと反省していました。
捜索ヘリコプターが飛んできたワケは…
しばらくすると、少し離れた上空にヘリコプターが飛んできて、隊員がロープで降下してくる様子でした。何が起こったのかと疑問に思い、家族と一緒に人だかりのほうへ。どうやら海に入って遊んでいた学生グループの1人が、少し前から行方不明になっているということがわかりました。
陸からも消防士や警察が来て海中捜索をし始め、物々しい雰囲気に。その後も捜索は続きましたが、見つかりませんでした。行方不明者の友人たちが、祈り泣きながら海を見つめる姿に胸が痛みました。
今考えても、あの高い波の海に子ども3人だけで膝まで入っていたことは本当に危険だったと思います。スマホの思い出写真を見ていると、高波の海辺で遊ぶ息子たちや救助ヘリコプターが映る動画に至ることがあり、見るたびサーっと血の気が引きます。そして思い出しては、行方不明だった方が無事に見つかっていることを願ってやみません。あの後も海に遊びに行くことはありますが、絶対に気を抜いてはいけないと肝に銘じた出来事でした。
※赤ちゃんは水深10cmでも溺れることがあります。赤ちゃんを海やプールで遊ばせる際は決して目を離さず、そばを離れないようにしましょう。
著者:佐藤あづき/40代女性/2009年、2011年、2013年生まれの男の子3人と2018年生まれの女の子の計4人の子どもの母。医療職に従事している。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)