2歳の誕生日が近付くと「そろそろトイレトレーニングをしなきゃ~!」というプレッシャーが押し寄せてきませんか? わが家の真ん中の息子は本人もやる気がなく、私も3人目を出産したばかりだったこともあって「まぁいつかは、おむつもとれるだろう!」と開き直っていました。そのときのトイトレ体験談を紹介します。
やる気スイッチはどこ?
しっかり者の姉を持つわが家の長男は、おっとりした性格でわが道を行くタイプです。
姉のときは、周りの子や教育テレビの子などを引き合いに出し、「あなたもできるよね?」とトイトレのやる気を引き出していました。一方、おっとり息子の場合は、同じようにしても張り合おうとはせず「すごいねー。ぼくはできないよ~」とトイトレに無関心でした。
発達には個人差がある
私はというと「トイトレをしなきゃ!」と、心のどこかでは思いながらも、3人目の妊娠・出産で気持ちに余裕がありませんでした。
そのことを保育士をしている友人に相談すると、「体の発達は個人差があるからトイトレもそんなに頑張らなくていいよ。トイトレがうまくいかずにイライラしたり不安な気持ちになったりするなら、その分、遊んであげたほうがいいと思う!」と言ってくれました。そのおかげで、「そうか、個人差か! じゃあまだ無理かも~」と諦めがつきました。
母も子も仲間意識で励まし合う!?
息子のトイトレ時期は、ちょうどプレ幼稚園に通っていたころでした。トイレでできる子もいたようですが、息子はできず少し焦りを感じ始めていました。
しかし、他にも同じくトイトレが終わっていない子がいてくれたので、母同士も「ま、いつかできたらいいね~」ぐらいの気持ちで一緒に見守り、子ども同士も仲間意識があるようでした。そうしているうちに、いつしかトイレに行く回数が増えてきて、気付いたらおむつがとれたのでした。それが3歳半のことでした。
「この年齢でやらなきゃいけない」「みんなはできているのに」という焦りは親だけで、本人はゆっくりでも成長していることを教えてくれました。焦りを捨てて開き直って見守ることができた分、私の気持ちの面でも余裕が持つことができ、おむつ卒業までいい時間を過ごせたように思います。
著者:山野美由紀
二男一女の母。出産を機に、プログラマーを退職。現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。