生理への理解を求めて
毎月、「生理が始まった!」のひと言で私のところに飛んできて、おなかをさすってくれる彼氏。こんなにやさしい彼氏ですが、最初から最高のフォローをしてくれていたかというと、それは少し違います。
付き合い始めたころの彼氏は、生理がどのようなものなのか、どのようなことがつらいのか、理解できていませんでした。そこで私は彼氏に教えることにしたのです。
「生理についてどのくらい知ってる?」
「女の子の日についてどのくらい知ってる?」と聞いたとき、彼氏は黙りこんでしまいました。「あまりわからない?」と重ねて質問すると、彼氏は「うん。ほとんど何もわからないかも」と素直に言ってくれました。
その後、私がイチからいろいろなことを伝えると、彼氏は「生理中っておなか以外も痛くなるの?」「嗅覚が敏感になることもあるんだね」と、どんどん学んでくれました。そして私の症状に合わせて、いろいろなフォローをしてくれるようになったのです。
「スイーツ買ってきたよ!」と笑う彼氏
私は、生理になると甘い物を食べたくなるのですが、そのことを彼に伝えてからは、彼氏は私が生理になると、必ずスイーツを買ってきてくれます。スイーツはもちろんおいしいですが、何よりもそのときの彼氏の笑顔にほっこりしてしまいます。
ただ単に生理がしんどいということを伝えるのではなく、どのような症状があるのか、どのようなことをしてもらうとうれしいのか具体的に伝えることで、私たちはより素敵な関係を築けたように思います。
最初は彼氏に気をつかわせるのは申し訳ないと思い、「あれこれ言うのはなぁ」と悩んだ部分もありました。しかし、生理についての情報を共有できたことで、生理になるたびに彼氏のやさしさに触れることができ、伝えてよかったと今では思います。
著者:高木ゆい/20代女性・大学生。将来は地域に貢献する仕事に就きたいと考えている。自分のあらゆる体験をもとに、世の中の女性の役に少しでも立ちたいと、ライターとしても活動している。
イラスト:おんたま
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)
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