ある日、朝起きるとめまいが酷く、起きられなくなっていたため、夫に朝の準備を頼むと、そっけない返答が返ってきました。モヤモヤしたミキさんは、結局お母さんに連絡をして、大至急家に来てもらうことに。
ミキさんが夫のことを愚痴り始めると、お母さんは「また一緒に住み始めたの?」と質問を投げかけました。その言葉にハッとしたミキさん。瞬時に記憶を遡ると、現在夫とは別居中であるということを思い出したのです。
不倫発覚後、ミキさんが離婚を提案すると泣きながら拒否する夫。それ対してミキさんは、「本当に悪いと思っているなら出て行って」と夫を突き放すのですが……!?
妻が「出て行って」と伝えると、夫は…
「わかったよ。それでママの気持ちが少しでもラクになるなら、
とりあえずマンスリー借りるけど、
でも金曜日の夜は帰ってきて土日は娘と過ごしたい……」
「じゃあそうしよ」
頭の中で記憶を整理すると、
実際夫とはこのようなやりとりをしていたのです。
(あれ……?そうだった。
不倫の話し合いのあとから夫とは別居してるんだ。
なんで今朝も夫がいるような気がしてたんだろう……)
困惑しながらも、ある疑問点が浮かんだミキさん。
「あ!でもカレーは!?週末になると毎週夫が作ってて、
今も冷蔵庫に入っているよ!?」
「さっき娘ちゃんを送って行ったときね……」
そう切り出すと、
娘ちゃんとのやり取りを話したお母さん。
「何食べたい?」
「うーんとね~。カレーじゃないやつ!」
「お休みになるといつもママがカレー作るから、
飽きちゃったの」
娘ちゃんは、ママには言えない正直な気持ちをお母さんに打ち明けたのでした。
◇ ◇ ◇
不倫の話し合い後、夫とは別居が確定したことをすっかり忘れてしまっていたミキさん。また、お母さんと娘ちゃんの会話から、今までカレーを作っていたのは夫ではなくミキさんだったことが発覚してしまいます。恐らく、現実と妄想の境目が分からなくなってしまうほど、知らず識らずのうちに苦しんでいたのでしょう……。早くその苦しみから解放されて欲しいなと思いました。
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