まさかの診断に驚愕…
一通りチェックし終わったとき、歯医者さんが「う〜ん」と突然怪訝な顔に。特に虫歯があるわけでもないし、一体どうして? と思っていると、「これは……。歯が並びきれないから矯正が必要ですね」とひと言。頭が小さく、顎も小さい子だったので、いずれはする必要があるだろうと思ってはいましたが、まだ乳歯が生えそろったばかりの状態でもう未来の歯並びの悪さを予言されて、びっくりすると同時にやはりショックでした。乳歯の歯並びがよくて安心していたのも、ショックが大きかった原因かもしれません。
乳歯は乳歯、永久歯は永久歯と割り切っておかないといけないのですね。別の歯科医のセカンドオピニオンも参考に、小学校に入ってから、さっそく矯正をはじめました。
言われたときはショックでしたが、今ではむしろ早い段階で必要性を知って準備をすることができてよかったのかもしれないと思っています。定期的に病院で診てもらうことの大切さを感じた出来事です。
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「子どもの歯の矯正は、いつごろ始めるのがいいんだろう?」と悩む方は少なくないと思います。お子さんの歯の矯正は、乳歯から永久歯への生え変わりの時期か、永久歯が生えそろってから行うのがよいでしょう。
<生え変わりの時期に行う矯正>
生え変わりの時期はあごの成長が著しく、この成長する力を利用してあごや歯列を拡大し、永久歯が生えてくるスペースを確保します。そうすることで、永久歯が生えそろったあとに、追加の矯正をする必要がなくなる場合もあります。
<永久歯が生えそろってから行う矯正>
ワイヤーなどを使って、歯を適切な位置へ動かしていきます。理想的な歯並びや噛み合わせを整えることを目的とした、本格的な治療です。ただ、保護者の方が「生えそろった」と正しく判断するのは難しく、もっと早く治療を始めたほうがよかったということになる場合もあります。生え変わりが始まりそうなタイミングや、小学生になる前に一度歯科医師に診てもらい、治療を始めるタイミングを相談するとよいでしょう。
ちなみに、乳歯が抜けて生え変わり始めるのは6歳ごろで、早いお子さんでも5歳ごろです。お子さんの歯の矯正を、生え変わりの時期や永久歯が生え揃う時期にあわせて行いたい方は、覚えておくとよいでしょう。
著者:夏野 秋子/40代女性・専業主婦
小学3年生の子どもを育てる母。子どもと一緒に走ってダイエット中。算数オリンピックにも挑戦中。
作画:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)