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「財産目当てだ」交際相手の父親に罵倒される僕。助けを求めると彼女は…「私もそう思う」!?

僕は30歳で、20代で起業してから懸命に働いた甲斐があり、仕事も軌道に乗ってきました。一方、プライベートでは大手メーカーの社長令嬢の女性と交際3年を迎え、そろそろ結婚を考えるように。彼女の両親にあいさつに行ったところ……!?

「財産目当てだ」交際相手の父親に罵倒される僕。助けを求めると彼女は…「私もそう思う」!?

 

厳しい表情の彼女の父

「あぁ~、緊張するっ!」

 

彼女の両親にあいさつをしに行く当日、僕は朝からとても緊張していました。心臓をバクバクさせながら彼女と一緒に実家に向かうと、やさしそうなお母さんと厳しい目つきのお父さんが出迎えてくれました。

 

「はじめまして。今日はお時間をいただきありがとうございます!」

 

僕の言葉に彼女のお母さんはニコニコと笑ってくれたのですが、お父さんは厳しい表情のまま。中に通され着席すると、「君か……。娘から話は聞いている。結婚を前提に付き合っているんだって?」と会話がスタートしました。

 

「はい! ご両親の了承を得たら私の両親とも会ってもらって、結婚式の準備を……」と言うと、「いや、まず話がある」とさえぎられました。

 

「君の仕事なんだが……。君は、会社勤めじゃないんだって?」

 

「はい、フリーランスです。自営業のようなもので」

 

僕がそう説明した瞬間、彼女のお父さんの顔色がサッと変わりました。

 

財産目当てと言われ…

「自営業だと? さてはウチの財産目当てだな」

 

これには彼女もびっくり。

 

「パパ! 何を言っているの? そんなわけないでしょ、彼は世界を相手にしている人なのよ。いずれは法人化も視野に入れて、私も一緒に手伝うの!」

 

そう僕をフォローしてくれたのですが、お父さんは聞く耳を持ちません。

 

「君の魂胆は読めた。世間知らずの娘を使って、仕事がうまくいかなかったときにウチの財産で乗り切ろうっていうんだろう?」

 

僕は断じてそんなことは考えておらず、仕事が軌道に乗ったので結婚したいのだと必死で説明し、説得を試みました。しかし、お父さんは考えを変えません。さらに、彼女に向かってとんでもない提案をしたのです。

 

「どうだ、しがない自営業の男よりも、大企業の御曹司と結婚したほうがいいんじゃないか? 実はお前にお見合い話があるんだ」

 

目をキラキラさせる彼女

「え? そうなの?」と驚いている彼女。誰もが知る企業の名前が出てきて、大いに興味をそそられた様子です。

 

「どうせならそっちのほうがいいだろう。社長令嬢から社長夫人だぞ。お前が仕事なんか手伝う必要もない」と父親に言われ、目がキラキラし始めます。

 

そして、しばらく考えこんだ彼女は僕に向かって言いました。

 

「うん、私もそう思う! 何もしなくてもセレブな暮らしができたほうがいいもんね! ってことで、ごめんね。結婚の話はなかったことにしましょう」

 

「は、はいぃ??」

 

僕は呆気にとられたまま、あれよあれよという間に彼女の家から追い出されました。

 

「ちょっと待ってよ……何だこの展開は?」

 

訳がわからないままフラれた僕は、翌日からガムシャラに働きました。イヤなことをすべて仕事で払拭するつもりだったのです。

 

父親から呼ばれ料亭に行くと!?

この別れからしばらくして、僕は自分の父親に呼び出され、とある料亭に向かいました。女将に案内されて個室へ入ると、父と一緒に2人の人物が。なんと別れた彼女とその父親だったのです!

 

「今日は、こちらの取引先のお嬢さんがぜひともお前に会いたいってことでなぁ」

 

何も知らない父は、僕を椅子に座らせながらペラペラと話し始めます。

 

「実は、息子はこの間まで付き合っていた女性がいたんですがね。結婚を前提に先方の両親にあいさつに行ったら、自営業をコケにされて振られたんだと」

 

その話を聞き、ブルブル震える彼女と父親。

 

「息子は今はフリーランスですが、世界中にクライアントがいまして。今後の有望株だっていうのにねぇ。おや? そろって汗をかいていらっしゃいますが、大丈夫ですか?」

 

僕はようやく口を開くことにしました。

 

「どうも。ご無沙汰しています」

 

手のひら返しに一喝

「なんだ、知り合いか?」ときょとんとする父。観念したのか、彼女の父親がヘラヘラと笑いながら言いました。

 

「き、君も人が悪いなぁ! こちらの御曹司なら、最初からそう言ってくれれば、何も問題なく……」

 

彼女も調子を合わせます。

 

「そ、そうよ。私たち、もう一度最初から始めましょ! 愛し合っていたんだから!」

 

ニコニコして何もなかったかのように振る舞うので、僕はあきれてものも言えません。

 

そして、事態を察した父が一喝しました。

 

「なるほど。息子に暴言を吐いた元婚約者親子とは、あなたたちだったんですね? その言葉、そっくりそのまま返します。お宅の経営が悪化しているから、私たちに助けてもらおうと思ってお見合いをしたのだろう? ここまでコケにされては、もう信頼関係も取引もあったもんじゃない。悪いが金輪際、お宅の会社と付き合うことはない」

 

その後、手を替え品を替えて言い訳や謝罪を口にする父娘でしたが、僕の父の気持ちは変わりませんでした。

 

そして、経営難に陥っていた彼らの会社は建て直しに苦戦し、結局、潰れてしまったよう。一方、僕は次こそは仕事を応援し支えてくれる素敵な女性と出会えると信じて、一生懸命働いています!

 

【取材時期:2024年8月】

 

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 


 

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