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「ダメ嫁は他人」私を家族旅行に連れて行かない夫→「それなら私も他人ね」義母の逆襲にノックダウン!

私たち夫婦は喧嘩をしたことがありません。義母はそれを仲が良いからだと思っていますが、実際は違っていて……。夫から一方的に叱られ、私が言い返せないだけなのです。

毎日「ダメ嫁」と言われ続けている私。家族扱いもしてもらえず、義家族との旅行にも連れて行ってもらえません。でも仕方ないですね。家族旅行に参加する資格なんてないんです。私、ダメ嫁ですものね……。

ある日、夫と連絡がつかないと義母から連絡がありました。携帯を家に忘れていた夫に代わり、私が要件を伺うと、近々出かける家族旅行のことでした。

 

飛行機の時間を変更したいという話で、私が夫の代わりに問い合わせをすることになりました。迷惑をかけて申し訳ないと、義母は謝ります。そして、お礼に現地でおいしいものをご馳走すると言ってくれたのですが、私は口ごもってしまい……。

 

私は、夫から旅行には同行させないと言われていました。てっきり義母も私が行かないことを知っていると思っていたので、戸惑って言葉に詰まってしまったのです。家族じゃないから連れて行かないと言われていると義母に話すと、とても驚いていました。「何を言っているの?! あなたは家族でしょ!」 と義母に言われ、涙があふれました。

 

夫は私を他人だと言います。家族旅行に参加する資格はない、家族団らんを邪魔するな、とまで言われていました。それを聞いた義母は、喧嘩でもしたのかと尋ねてくれて……。

 

嫁を他人だ、邪魔だと言う夫に義母が…

わが家には、喧嘩などというものは存在しません。

夫が一方的に私を叱り、いえ怒り、それに私は言い返せないでいる。いつもその構図なのです。義母は喧嘩をしない私たちを仲が良いと勘違いしていたようで、実際の私たちを知り、ショックを受けていました。そして怒り心頭の義母は、息子である夫への対処を考えているようでした。

 

後日、夫が旅行の話を義母にしたとき、
「母さん、家族旅行だけどさ」
「嫁は他人だから置いてっていいよな?」

 

夫は、旅費を抑えるために私を置いていこうと提案したそうです。
「そうね」
「私も他人だから遠慮するわ」

 

義母の対応に、夫は相当びっくりしていたそうです。嫁が他人という理屈なら、義母も嫁。だから自分も留守番をすると……。

 

それから義母は、夫に今までの悪行を問い詰めたそうです。日常的に暴言を吐く、行動を制限して、お金も取りあげ、どんなに体調が悪くても家事をさせるなど、夫が私からすべての自由を奪っていることを、私はあらいざらい義母に話してあります。

 

ついに、本当の家族から見捨てられた夫

義母は夫のあくどい所業を非難し、見過ごせないと憤り、私の両親に顔向けできないと嘆いたそうです。そして、今までのことをすべて謝罪しない限り、二度と連絡をするなと告げたと言います。

 

そのころ私は、家からすでに逃げ出していました。もう戻らないつもりで実家に帰ったのです。あの日は、勢いで今までのことや思いの丈をすべて義母に話してしまいましたが、落ち着いてみると夫からの仕返しが怖くなり……。彼としては怖がらせているつもりはないのかもしれませんが、私はいつも脅威を感じていました。

 

離婚したいと思っている私ですが、夫に直接伝える勇気はありません。困り果てた挙げ句、私は義母に連絡。話を聞いてもらうことにしました。義母は離婚に賛成し、応援すること言ってくれました。そして離婚を拒否するであろう夫の説得も、引き受けてくれたのです。

 

今回のことを受けて、義両親も夫と縁を切ることを決意したと聞きました。調子に乗りやすく、偏見と我が強い性格だとは思っていたそうですが、ここまでだとは思ってもみなかったようです。夫には他人のためにここまでするのかと問われたようですが、結婚した瞬間から私は自分たちの子、他人ではないと言ってくれたそうです。後からそれを聞いて、私は胸が熱くなりました。

 

義妹はこの話を聞き、顔色一つ変えなかったそうです。夫が男尊女卑主義だと、前々から気づいていたのでした。史上まれに見る非常識人間で、時代錯誤の勘違いクズだと、夫のことを形容したそうです。

 

そして自分がただ1人の他人に…

義母が義妹から聞いた話は、これだけではなかったようです。実は彼女も、夫から圧力をかけられていたのです。両親の遺産はすべて自分に譲れと言われ、両親のものは長男のもの、女にやるものはないと暴言を吐かれたんだとか。

 

どうやら今回の家族旅行計画も、そのためだったようです。旅行で両親の気分が良くなってきたところで遺産の話を持ち出せば、義母に取り入りやすくなり、義父を説得するのも簡単になると思っていたのだとか。

 

結局、夫は頼れる身内がいなくなり、周りは全員敵。すなわち、自分がただ1人の他人となったわけです。今までの私の気持ちを、きっと思い知ることでしょう。

 

義母たちは、嫁ではなくなった私をいつまでも大切にしてくれます。夫と顔を合わせずに別れるため、引っ越しや離婚の手続きなども手伝ってくれて、生活が落ち着いてくると旅行にも誘ってくれました。そして、夫の本性が見抜けず、私を傷つけたこと、迷惑をかけたことが情けなくて申し訳ないと、いつまでも謝ってくれるのです。

 

夫を選んだのは私自身ですから、私にも非はあります。義両親からいつまでも謝罪を受けることは望んでいません。しかし、せっかくいただいたご縁ですから、これからもずっと仲良く、良い関係でいられたらと思っています。

 

 

 

「家族」 には、いろいろな定義があります。血のつながりだけが家族ではありませんよね。自分にとって家族とはどういう存在か、今一度考えさせられます。自分を大切にしてくれる存在を、自分の家族を大切にしたいものですね。

 

【取材時期:2024年9月】

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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