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「早く帰るし酒もやめる!」家庭を顧みない夫が突然の改心→不愉快すぎる不自然なやさしさの真意とは?

義父が急逝し、会社を継いだ夫。毎晩のように接待があり、帰りが朝方になることもしばしば。まだ息子が3歳と幼く、育児や家事に手のかかる状態なので、たまには早く帰宅してほしいのですが……。

それに、毎日飲み歩く夫の体も心配ですし、父親と顔を合わせる時間の少ない息子が夫に慣れていないことも気にかかります。もう少し家庭をかえりみてほしいと伝えると……。

会社を守る使命があると言う夫。その気持ちはわかりますが、息子との関係など今この時期を逃したら手遅れになることもあるのではないかと、心配しています。しかし、夫には、理解がある嫁だと思っていたのに困らせないでくれと、嘆かれてしまいました。その上、誰のために一生懸命働いていると思っているのだと、モラハラにも思えるような発言まで……。

 

そんな夫でしたが、ある日その発言を疑うような出来事が。社長である夫の所在を尋ねる、社員からの連絡がきっかけでした。大事な会合の時間になっても現れない夫に困って、わざわざ家まで電話をしてきたのです。

 

聞くと、夫はよく行く先も告げずに、就業時間中どこかへ行ってしまうらしく……。

 

突然の家族ファーストの意図とは…

社員への予定の共有や、会合を忘れてしまうほど忙しいのならば、私も仕事を手伝うと申し出たところ、夫は怒ってしまいました。前職が営業だった私は、少しは夫の役に立てるのではないかと思ったのですが……。

 

しかし夫は、育児には母親の愛情が必要だとか、仕事をなめるなだとか言ってきます。部外者が口を出すな、俺に意見をするなと。そしてそれからも、夫は相変わらずの態度で働き続けたのでした。

 

変化が訪れたのは、それから数カ月が経ってからのこと。その日は、夫がめずらしく早く帰宅しました。息子のお迎えに行ったり、私の代わりにスーパーで買い物してくれたり、一体どうしたのでしょう。本人は今までのことを反省したと言っていましたが、禁酒宣言までしてきました。

 

さらに、夫は神妙な顔をして私に、本当は外で働きたいのかと聞きます。私のやりたいという気持ちを止めることはできないと言い、今まで仕事が忙しく、考えを巡らせることができなかったと謝ってきました。そして、私が働きたいのならまた働いてほしいと……。これからは接待を減らし、なるべく家で過ごすように努め、家族との時間を作るようにすると言ってくれたのです。すっかり心変わりした夫に、驚きを隠せませんでした。

 

心を入れ替えたように振る舞う夫の真意

数カ月後、私は元の職場に復帰。夫は、日に日に家事や育児に精を出すようになり、今日は夕飯を作っておいてくれました。夫はすっかり変わったのです。
 

「ずっと家族を大事にできなくてごめん」
「これからは家族最優先で生きていくよ!」

改めて、決意表明をする夫。えーっと……。

 

「え、家族はもう辞めたけど」

説明を求める夫。私はとりあえず、離婚届も、弁護士も、ちゃんと用意していることを伝えました。息子を連れて実家に帰ります。

 

なんで離婚なんだと問われましたが、それは夫が1番わかっていることでしょう。ここ最近は、いい夫アピールをしていましたが、たかがあれくらいで偉そうに……。私がとっくの昔に夫への愛を失っていることに、全然気づいていなかったのですね。

 

どれだけ私を愛しているか、誰のために一生懸命働いてきたか、これからの人生も私を中心として回っていくのにひどいと、夫は私にすがってきました。挙げ句、私の浮気を疑い、高額な慰謝料を請求。ほらほら、本性が出てきた。会社が倒産しそうで、お金が必要なだけなのです。

 

離婚、倒産、訴訟、次々と降りかかる災難

夫の態度があまりにも急に変わったので、私は夫の会社に行き、社員さんに聞いてみたのです。すると、とんでもない話が……。

 

どうやら、夫の取引先への態度があまりにも横柄で、ミスも連発で、不景気も相まって仕事が激減したのだそう。接待もウソ。ただ単純に、夜な夜な女性のいるお店で遊び、貢いでいただけでした。

 

自分が浮気していたのに、私が浮気していると決めつけて、ののしり、慰謝料をぶんどろうとするなんて。本当にいい性格をしています。どれだけ離婚しないでくれと懇願されても、もう無理。倒産前に社員も次々辞めていったそうで、夫は私からも社員からも見捨てられました。

 

口では、会社を守る使命がある、家族を最優先にすると言っていても、結局優先していたのは自分ばかり。そんなに自分がかわいいなら、ひとりで生きていけばいいのです。

 

1カ月後に離婚を成立させた私は、無事に慰謝料と養育費を受けとることができました。その後、会社は倒産。社員への給料未払いで訴訟が起こるなど、夫の身には次々と災難が降りかかりました。自分の家族だけでなく、多くの社員、その家族にまで迷惑がかかったのですから、仕方がありません。

 

 

 

家庭でも、社会でも、自分のことばかりを優先。今回のことで失った信頼を取り戻すことは難しそうですが、妻や社員のへ誠意のある対応をし続けていくことで、心を入れ替えてくれることを願うばかりです。

 

【取材時期:2024年9月】

本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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