なんであのとき…。私が支える!
バイト仲間のまきさんは、ある日はるきさんのところに遊びにいきました。しかし、なんだかはるきさんは疲れた様子。帰るころには笑顔を見せてくれましたが、それから連絡が3日も返ってきません。
悪い予感がしたまきさんは、再度はるきさんの家を訪ねます。するとインターホンには反応がないのに、ドアが空いていて……。
まきさんがはるきさんの家のドアを開けても、反応はありません。しかし奥からりおちゃんの泣き声がして、部屋の中に。そこにいたのは、ゴミが散乱した部屋でうずくまるはるきさんと、布団に寝かされたりおちゃんでした。
はるきさんは問いかけにも無反応。このままでは危ないと思ったまきさんは、2人を病院に連れていきました。診断の結果、はるきさんはうつ病。一方りおちゃんは健康にまったく問題なく、はるきさんは心が病んでいても、しっかりお世話をしていたとわかりました。
はるきさんはそのまま入院することになりましたが、それはあくまで一時的な措置。この生活が続く限り、はるきさんはまた壊れてしまうかもしれないと考えたまきさんは、はるきさんを支えると決意。そしてはるきさんがひとりでも進んでいけるようになったら、離れようと決心したのでした。
妻のかえでさんを居眠り運転で轢いた犯人が現れたことがトリガーとなり、心を病んでしまったはるきさん。突然シングルファザーになった大きな環境の変化で、無理を重ねるうちに体だけでなく心にも相当な負荷がかかってしまっていたのかもしれませんね。自分でも気が付かないうちに心を病んでしまうことは、誰にで起こり得ます。すべてをひとりでなとかしようとせず、大変なときは遠慮せずに周りに助けを求めることが大切です。
誰に頼っていいかわからない場合は、電話相談できるよりそいホットラインなど行政のサポートを頼ってみましょう。誰かに話を聞いてもらうだけでも救われることは大いにあります。はるきさんの一日でも早い回復を祈るばかりです。
※よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
ガイダンスで専門的な対応も選べます(外国語含む)。
0120-279-338 つなぐ ささえる(フリーダイヤル・無料)
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