『マツコの知らない世界』で紹介された「翁そば」とは
訪れたのは、東京メトロ銀座線・浅草駅から約7分の場所にある「翁そば(おきなそば)」。
浅草寺や花やしきからも近く、観光がてら訪れるにもアクセス抜群の立地です。
1914年創業の歴史を誇るこのお店は、100年以上の間、変わらず愛され続けている老舗中の老舗。
外観からもその年季が感じられますが、暖簾をくぐると清潔感溢れる店内が広がります。居心地のよさに、ほっと一息つけますよ。
事前にネットで「並ぶ」との口コミを目にしていたため、平日の営業開始直後を狙って訪問。
運よく並ばずに入店できましたが、帰る時にはすでに2名ほどが待っていたので、タイミングによるのかもしれません。
店内は、小上がり席とテーブル席があり角にはテレビが。壁には演芸のポスターが貼られていて、まさに「浅草に来た!」という気分を盛り上げてくれます。
サラリーマンや観光客風の方でにぎわっていて、基本的に相席になると考えてもよいでしょう。
壁にずらりと貼られたお品書き。ざるや月見も気になりますが、番組で紹介された「カレー南ばん(800円 税込)」のそばを注文しました。
周りを見渡すと、半分以上のお客さんがこちらを食べている様子。その人気がうかがえます。
100年の伝統が生み出す究極の一杯「翁そば」のカレー南ばん
運ばれてきたカレー南ばんを見て、そのボリュームに驚きました。丼のフチまでたっぷりと注がれたカレーつゆは、表面張力でぎりぎりを保っています。
一滴もこぼさず運んできた店員さんの技に感嘆しつつ、熱々の丼に手を伸ばしましょう。
うどんに見えますが、こちらはそば。太めでとろりとしたカレーつゆが、しっかりと絡みます。
これまでカレーうどんは何度も食べたことがありましたが、カレーそばは初めてかもしれません。
主張の強いカレーですが、それに負けないほどそばの風味があってうまい!
豊かな出汁とカレーの風味が絶妙なバランスで、胃袋を刺激します。
唐辛子の辛みは強くありませんが、キリッとした江戸前のそばつゆで醤油の味わいも感じられました。
具材として入っているのは、しっとりと柔らかい鶏むね肉と程よい食感を保った玉ねぎ。
シンプルながらも素材のおいしさが最大限に引き出されていて、これはもう悶絶ものです。
別添えのネギを投入すれば、さらに風味豊かに。口の中も胃袋も幸福度MAXになって食べ進めました。
お好きなトッピングを楽しもう
もぐもぐとそばを堪能していると、相席になった女性のお客さんが「カレー南ばん、もちトッピングで」とオーダーしていました。
なぬ!?トッピングだとな?
壁をみると、たまご、もち、揚げ玉、ぞれぞれ70円(税込)で追加できることに気付きました。さらに100円(税込)で大盛りにもできるとのこと。
私は悩んだ末、途中で「たまご」をお願いしました。
とろりとした食感がそばの滑らかさと絶妙に絡み合い、口当たりがさらにリッチに。
出汁の風味とも相性がよく、たまごのコクが加わることで、つゆがより深みのある味わいに変化しました。
もちを入れればつゆを余すところなく食べられそうですし、揚げ玉で食感にアクセントをつけてもいいでしょう。
そのままでももちろん、トッピングをすれば倍以上楽しめますよ。
あやうく、トッピングの存在を知らずに帰るところでした(お隣の方ありがとう)!
浅草を訪れたら「翁そば」で心も体も温まる一杯を!
「どうしても翁そばのカレー南ばんじゃないとダメな日があるのよ」と語っていた隣客。このおいしさを知った今、私にもそんな日がすぐに訪れることでしょう。
100年以上続く名店の味をぜひ、味わってみてください。
翁そば
営業時間:11:45~15:00、16:30~19:30
住所:東京都台東区浅草2-5-3
定休日:日曜日
※価格や営業時間などの情報は記事公開当時のもので、変更となる場合があります。