夫はわが子より姪っ子を優先している気がして……。一緒に出かけたときも、姪っ子の相手ばかりしています。
娘の気持ちも考えてほしいと伝えると、「義姉たちは、兄さんにもう会えないんだ。それがどれだけ辛いことか考えてくれ」と言ってきます。
娘の発表会のドレスを用意
もうすぐ、娘のピアノの発表会。私はドレスを手作りするため、毎晩のようにミシンをかけています。その音がうるさいと、夫はブツブツ言ってきて……。
夫は娘の発表会の日を忘れていましたが、その数日前にある姪っ子のダンスの発表会は覚えていました。そして、姪っ子にもドレスを作ってやれよと言いだしたのです。
義姉に聞かないとわかりませんが、ダンスの衣装はチームで揃えているはず。そして、そこまで私がやることはないような気がします。しかし、夫はそれを意地悪だと言うんです。最終的に、無理だとはっきり断った私。
それを聞いた夫は、それなら自分は娘の発表会に行かないと言ってきました。そんな言い方をするのなら、来なくて結構！イヤイヤ見に来られても、娘もうれしくないでしょうから。
姪っ子のドレスは作らないという私に、イラつく夫。こっちもイライラしてきました。そしていつものように「もう義兄は帰ってこないんだぞ」と言うのです。そう思うなら、なおさら自分の家族を大切にしたほうがいいと思います。私たち家族だって、いつ何があるかわからないのですから……。
夫の行き過ぎた行動が裏目に…
「発表会のドレスは届いたか？」
「叔父ちゃんからのプレゼントだ♡」
夫は、姪っ子にこびを売りまくったつもりなのでしょうが……。
「こんなものいらない」
「ぬすんだんでしょ？」
姪っ子は「これはいとこのもので、自分のドレスではない」とはっきり夫に告げました。そして、自分も義姉も怒っていると意思表示。また、なぜいとこのパパがいとこにやさしくしないのか、と尋ねてきたようです。
もううちに来ないでほしいと言われ、叔父ちゃんは君たちが好きなんだよ、ですって。それを聞いた姪っ子から「ママが来るのを嫌がっている、迷惑なの、ママを困らせないで」とまで言われたそうです。
なぜこんな展開になったかと言うと……。じつはドレスがなくなっていることに娘が気づき、私がもしかしたらと思って義姉に連絡したからなのです。まさか本当に姪っ子に渡すとは思いませんでした。頭がおかしいのではないかと、本気で思います。
姪っ子の喜ぶ顔が見たかったとはいえ、娘のドレスを勝手に渡すだなんて……。私と娘は、すぐに家を出ました。
謝りたいと言われても…夫の末路
夫は私たちに謝罪し、これからは家族を大切にすると関係の再構築を迫ってきました。しかし、義姉に振られたので私たちのところへ戻ってくるより仕方がないという夫の気持ちが丸見えです。それに、両家両親を交えての話し合いで離婚することが決まりました。直接の連絡も、本当はしないことになっているんです。
もう一度話がしたい、直接会って謝りたいといつまでも言ってくる夫ですが、私たちはもう顔も見たくありません。1人になりたくない、帰る場所が欲しいと謝られても……正直迷惑です。
これから変わればいいんだろうと言ってきますが、問題になっているのはこれまでのこと。義兄を亡くした家族を心配するのではなく、下心丸出しで義姉に近づき、それを幼い姪っ子にまで見透かされていた夫。あくまで善意だったと主張しますが、ボディタッチもあったようで……言い逃れできません。
こんな夫に気を遣って、1人耐えてきた義姉が不びんです。義母に、二度と義姉たちに関わらないと誓約させられたようです。
離婚後も娘に会いたいと言ってくる夫ですが、娘の許可が下りるかどうか。いまは娘の傷ついた心をケアし、成長を見守りたいと思います。
◇ ◇ ◇
相手の気持ちを考えず、ズカズカ踏み込んでいった夫。家族に見放されても仕方ないかもしれません。しっかり反省してほしいですね。
【取材時期：2024年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
