生理で朝から絶不調
ある生理中のことです。この日、私は朝から憂うつな気分に襲われていました。生理中ということと、仕事の疲れもあり、全身にひどい倦怠感が。本来なら有給を取りたいほどつらかったのですが、あいにくその日は仕事が立て込んでおり休むことができませんでした。
重たい体を引きずりながら、何とか午前中のタスクを完了。ぐったりと机に突っ伏した私に、頭上から「大丈夫?」とB子さんの声が聞こえました。
姉後肌なB子さんの神対応
面倒見の良い、先輩B子さん。これまでも体調が悪いときや、仕事の失敗で落ち込んでいるとき、すぐに顔色や表情の異変に気づいて声をかけてくれていました。
「B子さん、ありがとうございます。実は今日、生理2日目で体調が悪くて……」と答える私に、B子さんは「無理せずに休んでな、巻き取れる仕事は私がやっとくから」と、ひと言。またおなかを冷やさないように、昼休み中にホットのカフェオレを買ってきてくれたり、ひざ掛けを貸してくれたりと、終始神対応で接してくれました。
帰宅中、チャットが送られてきて…
その日の夜、帰宅中にB子さんから個人チャット宛に連絡が。「なんだろう?」と内容を開くと「生理中におすすめの食品」というタイトルと共に、レバーやほうれん草・ブロッコリーや鯖といった食品名がズラっと羅列されていました。
勤務外の時間までもいたわってくれるB子さんのやさしさに、生理のつらさも忘れ、ひとりキュンとしてしまった私でした。
どれだけ生理で心身がつらかったとしても、社会人になると自由に仕事を休んだり、周囲に理解をあおいだりすることが難しいなと感じる瞬間は少なくありません。だからこそ、B子さんのように1人でも気付いてくれる方がいると、すごく気持ちがラクになることを実感します。
私も体や心がつらそうにしている人を周囲で見かけたら、彼女のようにサッと手を差し伸べられるような女性になりたいと思わされました。
著者:鮭いくら/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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