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「いま救急車呼ぶから!」夫に息子を預けているとまさかの事態⇒検査の結果を聞いて私は頭が真っ白に!

息子が4歳のときのことです。あの日は私の祖母のお通夜がありました。家からバスで葬儀場に向かっているとき、息子が私の膝で寒いと震え始めたのです。「まさかこんなときに熱!?」と心配しながらも葬儀場に到着し、熱を測るとその時点で39度超え。そこで離婚していた元夫に連絡をして、息子を病院に連れて行ってもらうことにしました。病院の診断は風邪とのことだったのですが、その後に思いもよらぬ事態に発展。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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そして息子の病気が判明したときは、頭が真っ白になりました――。

 

「救急車を呼ぶ」と夫からまさかの連絡

病院の診断は風邪で粉薬と坐薬をもらい、息子はそのまま夫の家に泊めてもらうことにしました。私は元々葬儀場に泊まる予定でしたが、心配だったため息子の様子を見に、父の車を借りて夫の家に行きました。すると、熱はあったものの苦しそうではなく、坐薬も入れたから、これからさらに落ち着くだろうと思いながら葬儀場に戻りました。

 

 

そして次の日の午前4時過ぎ。夫から連絡がありました。「けいれんしてる!」と取り乱した様子。けいれんが起きたらどうしたらいいかを頭に入れておいたためか、このときの私は冷静でした。

 

「吐いたときに息が詰まらないように体を横にして」「撮れるようなら動画を撮って」と伝えました。そして「いま救急車呼ぶから!」と夫。私は葬儀場から息子のいる夫の自宅に向かうと、着いたときには救急隊の方も到着していました。

 

病院に搬送後も30分間けいれんが続いた息子は、6日間意識が戻りませんでした。そして意識のない中、たくさんの検査をしました。入院からちょうど1週間、判明したのは急性巣状細菌性腎炎という病名。同時に小児てんかんも判明して、元夫と共に衝撃を受けたのを覚えています。

 

 

息子は現在でも治療を続けていて、今はだいぶ元気になりました。あのとき元夫に迅速に対応してもらえたことはとても感謝しています。最近では、息子は運動会の練習に励んでいます。病名を告げられたときは頭が真っ白になりましたが、今、運動会の練習に励む様子を聞いていると、息子をとても誇らしく思います。そして治療にあたってくれている病院の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

◇ ◇ ◇

 

日本小児神経学会のHPによると、熱性けいれんは一般に生後6カ月から5歳までに発熱時に起こるけいれん発作のことだそうです。熱性けいれんの症状は熱の上がり際に多く起こり、例として、突然意識がなくなって白目をむき、身体をそらせるように硬くする、手足をガクガク震わせて顔色が悪くなる、ボーっとして意識がなくなるなどの症状があるとのこと。 

 

子どものこのような症状を目の当たりにするとママもパパも驚いてしまうと思いますが、パニックにならず落ち着くことが大切だと言われています。ほとんどの熱性けいれんは5分以内に自然に止まるので、けがをしないよう、安全な場所に寝かせたり、吐いたときに息がつまらないよう体を横向きにしたりするとよいそうです。また、発作が始まった時刻や発作の様子を覚えておいたり、動画に収めておいたりすると、受診時に役立つこともあるのだとか。 

 

5分以上続くようであれば、救急車などで病院に搬送することがすすめられ、また初めての熱性けいれんの場合は、救急外来などの医療機関を受診すると良いそうです。 

判断に迷ったら、かかりつけの小児科または小児救急電話相談(#8000)に相談しましょう。 

 

子どもの脳は熱に敏感で、風邪などの熱でもけいれん発作を起こすことがあるそうです。「熱性けいれん」について、知識と理解を深めておき、起こったときにできるだけ冷静に対処できるよう心がけたいですね。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:若林 晴/30代女性/5歳の息子を育てるシングルマザー。在宅ワークと事務職をしています。趣味は映画鑑賞。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)

 

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