【孤独のグルメ Season9】東京都港区東麻布のムサカとドルマーデス(7月23日(金)放送)
大きな荷物を抱えた井之頭五郎(松重豊)。
たどり着いた先は東麻布にある「パナマ大使館」。五郎は取引相手の大使館職員(原沙知絵)と商談を終えたものの、ついでにパナマのコーヒーを飲んで感想を聞かせてほしい、と言われるのであった。日本人男性の代表としてのコメントと、圧をかけられながらも、なんとかその場を乗り切り大使館を後にする。広い公園で雨が降る中、五郎は缶コーヒーを片手に、久しく海外に行ってないことを考える。「ガイコク飯」が恋しくなり、気が付けばすっかり空腹になっていた。
店を探していると、お宝が発掘できそうな雰囲気漂う「東京タワーwith東麻布商店街」を見つける。商店街には数々の料理屋が並んでいる。そんな中、五郎の目に留まったのは、「ギリシャ料理」。
まさに、さっきまで考えていた「ガイコク飯」である。心奪われた五郎は、ギリシャ料理店の中へ足を踏み入れるのであった……。
ギリシャ料理 タベルナ ミリュウ
- 住所:東京都港区東麻布2-23-12
- アクセス:麻布十番駅6番出口から徒歩4分
赤羽橋方面へ歩き、2本目の路地を左折、次の信号の向かいの角にあります。
「タベルナ ミリュウ」のシェフは元々フランスで料理を学んでいましたが、26歳のときに在ギリシャ日本国大使公邸で働くことになりました。そのときにギリシャ料理に触れ、オリーブオイルや野菜をたくさん使った体にやさしい料理に感銘をうけたそうです。
こんな経緯から、シェフは日本に帰国すると、日本人に本格的なギリシャ料理を気軽に楽しんでもらいたいと、このお店をオープンしました。
ちなみに、「タベルナ ミリュウ」という店名ですが、タベルナはイタリア語で”大衆食堂・居酒屋”の意味、ミリュウはフランス語で”中心・真ん中”という意味だそうです。
ミリュウという響きがなんだかかわいいですね。
個性派ぞろいの麻布十番でギリシャ料理店の雰囲気とは
さて、実際に駅から歩いて向かうと、交差点の角に麻布十番の街並みとはちょっと雰囲気が違う店構えが目に飛び込んできます。
お店は階段を降りたところで半地下になっており、入口の手前にテラス席があります。テラス席は植物が絡みついた棚で覆われていて、外からは見えないようになっていますが、その雰囲気はすでに日本ではありません。
すぐそばを車が通っているはずなのに、ちょっと木漏れ日が差すおしゃれな海外のカフェといったところでしょうか。
ランチも予約をとってきている方が多く、私は飛び込みだったのでテラス席に通されていつもと違うランチ気分を味わいました。
平日ランチでも席がギリギリのところを見ると、飛び込みで行って食べられたのは運がよかったとしか言いようがありません。
ギリシャを感じるランチメニュー
さて、お待ちかねのランチメニューですが、Greek lunchと称して2種類用意されていました。(1,300円、プラッシーニサラダ、レンズ豆のスープ、パン付き)
この日は、フェタチーズとナスのトマトスパゲティと、ケバブラップサンドの2種類。
ケバブサンドもギリシャ風の味付けがしてあるとのことで捨てがたいですが、フェタチーズは古代ギリシャ発祥の伝統的なチーズなので、それを味わってみたくスパゲティにしました。
スパゲティの見た目はイタリアンとそんなに変わったところがありません。そういえばイタリアもギリシャも地中海を挟んでお隣の国ですから似てても不思議ではありませんね。
一口食べてみると、フェタチーズの香りと濃厚な味が広がります!少しポロポロとした食感のチーズなのですが、スパゲティに奥行きが出て、こんな美味しいトマトソーススパゲティは食べたことがありません。
レンズ豆のスープはちょっとスパイスが入っていて、洋食のコンソメスープとは少し違った味わいでした。イタリアの逆隣りはトルコで、中東地域からの食文化も入ってきているのでしょう。
ランチセットがお得だったので今回はセットにしましたが、五郎さんが食べていた「ムサカ」や「ドルマーデス」「スブラキ」など、聞いただけではわからない単品メニュ―も注文することができるので、次の機会に挑戦しようと思います。
まとめ
ギリシャ大使館の公邸料理人だったシェフが、ギリシャ料理の良さを広めたいとオープンしたお店で、ギリシャ発祥のフェタチーズが入った美味しいスパゲティを食べることができました。
雰囲気も緑に囲まれたテラス席でいつもと違う空間を味わえたのが良かったです。ギリシャの雰囲気を味わいに、皆さんもぜひ、行ってみてください!
※価格などの情報は記事公開当時のものです。