狭い道を歩行中に前方から3人組が…
長男を妊娠中、妊娠30週ごろのことです。区役所に用があった私は雨の日に傘をさして、区役所の最寄り駅を歩いていました。区役所の最寄り駅の道は道幅が狭く、道路の両側にある歩道はどちらも、傘をさしていると1人しか通れません。
すると、私の歩く道の前方から、傘をさして1人が車道にはみ出しながら歩いている3人がやってきました。10代くらいのカップルと40代くらいの女性という3人グループです。
すれ違うときには車も来ていたのでよけるによけられず、私は車道にはみ出していた男性の傘とぶつかってしまいました。
傘がぶつかり怒りだした男性
傘同士がぶつかった瞬間、相手の男性は突然、私に「てめえ、ふざけんなよ」と怒鳴りました。さらにこちらに詰め寄ってきて、「傘がぶつかって濡れたから謝れ、土下座しろ」と。男性の同行者である女性たちは、その様子を見て笑っていました。
私はトラブルにならないよう「すみません」と謝りましたが、相手の怒りはおさまりません。しつこく土下座を強要され、私が口頭で謝罪をして場をおさめようとしていると、男性は私に向かって殴るそぶりを見せました。
そのとき、ある人物が「何かありましたか?」と話しかけてきたのです。
まさかの救世主が現れて!?
話しかけてきたのは、まさかの非番の警察官。トラブルの一部始終を見て警察署へ通報したあと、こちらに駆けつけてくれたそうです。その後は警察官が数人やってきて、取り調べが始まりました。
他の歩行者からの証言のおかげで私は脅迫罪の被害届を出すことができ、相手が未成年だったこともあり、相手のご両親と通っている学校への報告、私への謝罪で示談しました。
私は運よく警察官が通りかかったため何もなく済みましたが、もし誰も来なかったらけがをしていたかもしれません。警察官からは危険な目に遭ったときに自分の身を守れるように、防犯ブザーを用意するといいと言われたので、妊娠中や子連れのときは防犯ブザーを持ち歩くようになりました。
著者:鶴川 こだま/20代女性。2017年・2019年生まれの息子と2020年・2023年生まれの娘を育てる4児の母。やんちゃな息子と甘えん坊な娘たちに翻弄されながら、にぎやかな毎日を送っている。
作画:おはな
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)