自慢のロングが疲れたおばさんヘアに!?
私は子どものころから、母親ゆずりの艶やかな黒髪が自慢でした。明るい色にカラーリングをしたのは数えるほど。髪型は肩より下のロングヘアが基本です。アルバムを開いても、どれもロングヘアの写真ばかり。小学生のころは、母親に髪を編んでもらうのがいつも楽しみでした。
特別なケアをしていたわけではありませんが、大人になってからも髪のトラブルを抱えることはありませんでした。シャンプーにも特別なこだわりはありません。新しいものが販売されるたび、気軽にいろいろと試していました。唯一のこだわりといえば、長年同じ美容師さんにお世話になっていること。実家近くの美容室には、もう20年以上近く通っています。
自分の髪はいつも健康だと思い込んでいた私に変化が訪れたのは、40代に入ったころです。いつもと同じようにドライヤーで髪を乾かすのですが、まとまりがありません。特に、毛先がパサついているように感じます。頭を自分でなでてみると、なんだか頭頂部がぺったんこ。今までふわっとしたロングヘアだったはずが、鏡の中の自分が一気に疲れたおばさんに見えたのです。
「もしや薄毛になってきた?」と心配になった私は、慌てて美容室の予約を取りました。
髪質の変化はホルモンバランスが原因
美容師さんに髪質の相談をすると、原因は加齢によるホルモンバランスの変化ということでした。長年担当してくれている美容師さんは、50代の女性。「私もそうだったのよ」と言いつつ、今も若々しい彼女の言葉には説得力があります。
40代の髪質に影響する女性ホルモンは、エストロゲンと呼ばれるそうです。髪の毛を成長させるエストロゲンが減少すると、髪の毛が減ったり、髪の毛そのものが細くなったりするということでした。結果、ボリュームのないぺったんこの髪型になってしまうのだそうです。
今まで髪のトラブルと無縁だった私は、「加齢」という言葉に少なからずショックを受けました。「女性ホルモンに似た働きをする、イソフラボンを含む大豆食品も積極的に食べてみて」ともアドバイスされましたが、ひとまず老け見えする髪型をなんとかしたい思いでいっぱいです。私が悩んでいると、美容師さんはヘアカタログからおすすめの髪型を提案してくれました。
「ロングだとどうしても髪の重さに引っ張られてボリュームダウンしちゃう。毛先も傷んできたし、トップをふんわりさせたショートカットはどう?」。開かれたページの中にあったのは、思いも寄らないショートヘア特集です。意外な提案にびっくりしましたが、そのときの私はなんとかしたいという一心でした。「きっと似合うと思うんだけど」という美容師さんの声に後押しされ、その場でショートにすることを決意したのです。
20cmカット!身も心も軽い髪型に
美容師さんと相談しながら選んだのは、トップから後ろに向かってボリューム感の出るショートヘアです。髪の内部に栄養を与えるトリートメントと、ツヤ感の出るカラーリングもお願いすることにしました。肩下20cm以上あるロングをバッサリ切るのは、正直ドキドキ。はさみが動くとバサッと落ちる髪の毛に初めは戸惑いましたが、だんだんと変わっていく自分の姿にいつの間にかワクワクしていました。耳のそばで聞こえるはさみの音も、なんだか新鮮です。
カラー剤を塗ってシャンプーをして……。ドライヤーで乾かしてもらうころには、鏡の中の自分はまるで別人になっていました。「乾かすときは、根元を立ち上げながらドライヤーを当ててね。ボリュームが出るから」と美容師さんが言うように、トップもふんわり仕上がっています。栗色のカラーも艶やかで、パサつきがうそのようです。
何より頭が軽く、首元が涼しいのに驚きました。もっと早くショートヘアにすればよかったと思ったほどです。髪のパサつきが解消しボリュームが出たのはもちろんですが、新しい自分を発見したようでとてもうれしくなりました。
まとめ
ロングからショートへと髪型を変えたことで、40代の髪の悩みを解消することができました。ショートヘアもいろいろなスタイルがあるらしいので、少し伸びてきたころに新たな髪型にチャレンジするのが楽しみです。
最近は、豆乳や納豆といった大豆製品も意識的に食べるようにしています。何より、ショートヘアにしたことで似合う洋服の幅が広がったのがうれしい収獲でした。タートルネックや大ぶりのピアスも、重苦しくなくおしゃれに決まります。初めは加齢による変化にショックを受けましたが、今はその変化を楽しんでいこうと前向きに過ごす毎日です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:原田 祥子/40代女性・ライター。2児の母。お酒と猫をこよなく愛する。ストロング系のお酒はキツくなり、元気においしく飲むために、そろそろ健康に気をつかわねばと思う日々。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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