息子が語る、信じられない話とは?
出産予定日を過ぎてもなかなか出てくる気配がなく、陣痛促進剤を使って出産したので、痛くて痛くてたまらなかったと伝えました。すると、息子が「ごめんね、お母さん。ぼくね、生まれて来るのが怖くて、先にお姉ちゃんを長いすべり台に突き落としたんだ」と言ったのです。
私が「長いすべり台って何?」と聞くと、「本当はね、ぼくが先だったんだよ。神様のところから来るときに、赤ちゃんはすべり台をすべって来るんだよ」と言いました。
突然の息子の不思議な話に驚いていると、今度は娘が「やっぱり! 私が妹になりたかったのに、なんでお姉ちゃんなんだろうっていつも不思議だったの! お母さんのおなかの中は居心地よかったもんね〜」と言い、さらに驚きました。
私は、妊娠しているときに産婦人科に置いてあった、胎内記憶のある子どもたちの本が興味深くて、よく読んでいたことを思い出しました。たしかに、息子が話したのと同じようなすべり台のお話も書かれていたように思います。当時は、その本を読みながら、うちの子も覚えてくれているといいなと思っていたので不思議でしたが、とてもうれしかったです。
著者:雑賀あさひ/40代女性・主婦。16歳の娘と13歳の息子を育てる2児の母。いつか秋田犬のいる宿に泊まりに行きたい。
イラスト:大福
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています