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「俺のスーツをクリーニングに出しとけ!」私を見下す夫⇒私「ポケットの中身も出しといたわ」夫が慌てたワケは…

亭主関白をはき違えている夫。息子が大きくなったこともあり、私もパートを始めたのですが、夫は「正社員でもないくせに、いっちょ前に働いているとか言うな」と見下してくるばかり。そんなとき、息子から「父さんが俺の働いているレストランに来たんだけど……」と連絡があったのです――。

私を見下して、自分の言うとおりに動かすことを亭主関白とはき違えている夫。私は息子が独り立ちするまでは、と思い耐え忍んでいました。

 

その息子も調理師専門学校を卒業し、レストランで修業中。そんな息子からとんでもない連絡が入ったのです……。

 

息子からの衝撃の連絡

「母さん、この前は店に来てくれてありがとう」と電話してきた息子。オーナーの配慮で、息子と一緒においしいごはんを食べることができたので、「こちらこそありがとう!」と答えました。

 

「まだまだ俺は下っ端だけど、またいつでも来てよ」「調理を任されるようになったら、真っ先に母さんに食べてほしい」と言う息子。息子の成長に、目頭が熱くなりました。

 

「それはそれとして……ちょっと聞きたいことがあって連絡したんだ」といきなり声を潜めた息子。「昨日の夜、父さんって仕事だった?」と聞かれたので、「残業で晩ごはんいらないって連絡があって、日付が変わったころに帰って来たわよ」と答えました。

 

すると、「残業……って接待とか?」聞いてきたのです。「昨日は部下の尻ぬぐいをしなくちゃいけなくて、会社で作業すると言ってたわ。それで、会社で晩ごはんは出前をとるって」と答えると、息子は何やら考えこんでいる様子。

 

そして、息子は「母さんに伝えないといけないことがあるんだ」と思い切ったように言ったのです。そして「父さん、昨日の夜、俺が働いている店に来たよ」「しかも、若い女の人と2人で」と続けました。

 

 

「俺の父親だってフロアの人に伝えたらしくて、それがオーナーに伝わって、いろいろサービスしてもらったみたい」「俺は昨日休みをもらってたから、全部今日聞いた話なんだけど……」「俺は直接見てないけど、父さん、浮気してるんじゃないの?」

 

さらに、息子は「たしか、昔も同じようなことがあったよね?」「俺が専門学校を受験しようとしてたころ……父さんの浮気疑惑があったけど、俺の学費のために母さんが追及しなかったやつ……」と続けました。

 

違う、と否定するも「俺のためだろ!」と息子の悲痛な叫び声によって、私の声はかき消されてしまいました。

 

「俺も就職しているし、もう俺のために母さんが我慢することはないんだよ!」

 

その言葉で私の目はようやく覚めたのです。

 

 

レストランの予約確認

2週間後――。

 

息子の働くレストランから、家に予約確認の電話がありました。予約した覚えはないので、夫に聞いてみると、「なんで家に!?俺の携帯番号で予約取ったはずなのに!」と驚いていました。

 

「大人2名で個室、そしてディナーコースを予約しているそうね」と言うと、「息子が働いているところだから個室も安く使えるだろうし、普段は頼めないような高いコースだって社割みたいなもので安くなるんだろ?」と夫。「つい先日も行ったそうじゃない、そんなに頻繁に行ったら申し訳ないわ」と言うと、「こっちは客だぞ!」と逆ギレしてきました。

 

そして、夫は「せっかくサプライズにする予定だったのに……」と言ったのです。

 

「明日は結婚記念日だろう?だからサプライズで予約してたんだよ」「だからこのことは知らなかったことにしておいてくれ」「そんなことより、来週頭に大事なプレゼンをすることになったから、一番良いスーツをクリーニングに出しておけよ」

 

 

 

スーツの内ポケットから出てきたもの

翌日――。

 

「今日行く予定だったレストランはキャンセルした」「例のごとく、部下の尻ぬぐいで残業になったんだよ」「それより、俺のスーツ、クリーニングに出したんだろうな?」と夫から連絡が。

 

「俺の出世がかかった大事なプレゼンがあるんだ」

「旦那様のスーツを忘れずにクリーニングに出しておけよ!」

「うん、ポケットの中身も出しておいた♪」

「え?」

 

 

 

クリーニングに出す前に、夫のスーツをあらためていると、内ポケットから記入済みの離婚届が。離婚したい気持ちは夫も一緒だったんだ、となぜかスッキリした気分ににあった私は、そのまま自分の欄にもサインして、今朝一番で役所に提出。

 

「一緒に知らない女性の名前とあなたの名前が書かれた婚姻届も入ってたけど」「さすがにこっちは私が出すわけにもいかないし、リビングのテーブルの上に置いておいたわ」「そういえば、その女性、今日お誕生日みたいね?」

 

夫は浮気相手の誕生日をお祝いするために、わざわざ個室まで予約していたのです。私にバレないように結婚記念日のための予約と嘘をついて。

 

「パートだけじゃ生活していけないだろ!」「離婚して困るのはお前だぞ?」と焦る夫を見て、遊び半分で書いたことはわかりました。けれども私は「ちょうど正社員登用の話も来てるし、生活は問題ないわ」「私はパートが終わったら荷物をまとめて出て行くから」とだけ返しました。

 

その後――。

 

 

元夫は予定通り浮気相手と一緒に、息子の働くレストランへ行ったそう。しかし、息子が先回りして、オーナーたちに事情を話し、「一切のサービスをしないでほしい」と伝えていました。

 

そのため、レストランからは正規の値段での請求が。夫は浮気相手のプレゼントのために散財していたそうで、手持ちのお金もなく、カードも切ることはできず……。ついには無銭飲食として警察を呼ばれてしまったそうです。

 

私は元夫とその浮気相手に慰謝料を請求。そのお金をもとに、息子と2人暮らしを始めました。「練習だから」と言って、息子は毎日おいしいごはんをふるまってくれます。夫と離れて正社員登用として働きながら暮らす毎日は快適です。これからは自分らしく生きていこうと思っています。

【取材時期:2024年8月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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