性格が違うのはわかっていたはずなのに
私はどちらかというと要領が悪いうえに、感情で動くタイプです。仕事や家事でも優先順位をつけて動くのが苦手で、目の前のやるべきことをこなすことが精一杯。
一方で、夫は家でも仕事でも常に優先順位を考え、感情よりも論理的に物事を判断するタイプです。
この性格の違いから、結婚当初はよく夫婦喧嘩をしていました。私の料理を作る手際が悪いことが原因で喧嘩をしたときには、夫から「どんくさいにもほどがあるよ」とまで言われたことも。
そのときの私は「こういう性格だとわかっていて結婚したんじゃないの?」と思いながらも、要領が悪い自覚があったためあまり言い返せませんでした。
結婚前は頼りになると思っていた夫の一面が、結婚を機にそう思えなくなっていたのです。
お互いに歩み寄ろう
しかし、結婚をしてから1カ月が過ぎると、お互いのペースや考え方にも慣れてきました。そこで、どちらが正しいのかではなく、どうしたら2人とも楽しく過ごせるかを話し合うことにしました。
夫は、私に効率のよさを厳しく追求しない。私は、少しずつ効率よく動くにはどうすればいいのかを考える。
冷静に話し合う中で、真逆の性格をどちらかだけが改善するのではなく、お互いに歩み寄ることが大切だと気づいたのです。そして、改めて相手の性格や考えを尊重することで、お互いにイラッとすることもなくなり、結婚する前と同じように「一緒にいるだけで楽しい」と思えるようになりました。
真逆の性格だからこそできること
結婚して数年が経った今では、その性格の違いがあるからこそうまくいっているように思います。
常に頭をフル回転させて、効率よく動いている夫にとって、私のマイペースさはいい息抜きになっているようです。私も、自分にはないものを持っている夫を尊敬していますし、頼りになる存在だと思っています。
もしかすると、最初から同じような性格の人と結婚したほうがラクだったのかもしれませんが、今は真逆の夫と結婚してよかったなと思う毎日です。
長所に思えていた相手の魅力が、少しのすれ違いでこうも見え方が変わるものなのかと最初は衝撃的でした。性格は真逆でも、趣味や価値観は似ているので、そこが仲良くできている大きな理由かもしれません。
今でも多少の喧嘩はするものの、他人同士だから仕方のないことだと割り切っています。これからも、自分の考えを相手に押し付けないこと、相手の性格を全否定しないことを心がけて仲良く過ごしていきたいです。
著者:西山百々/女性・主婦
イラスト:すうみ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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