乗り換え駅で電車から降りた際、見知らぬ女性から「たぶん経血がズボンに染みています。お手洗いに行かれたほうがいいです」と声をかけられました。その際、朝からバタバタとしていてトイレに行けていなかったこと、生理が始まってしまって経血漏れをしてしまっているのだということに気づきました。女性が「私がうしろにいますので」と言ってくれ、お言葉に甘え、女性にうしろを着いてきてもらい汚れを極力人に見られないようにしながら、私はそのまま駅のトイレへ。
トイレで確認するとやはり生理が始まっており、普通の日用のナプキンから経血が漏れてズボンまで汚れてしまっていました。しかも、ズボンについた汚れはハンカチで拭き取っても完全に落とし切ることができず……。「着替え、どうしよう……どこかで買うしかないか……」と私は恥ずかしい気持ちでいっぱいでした。
ひとまず新しいナプキンに替え、できる限りズボンについた汚れを落としてトイレから出ると……先ほど声をかけてくれた女性が待ってくれていました。そして、「サイズがわからなかったのですが、これ着てください」と、ズボンが入った紙袋を差し出してくれたのです。なんと、駅に入っていたファストファッションのお店で購入してくれたのだとか。見ず知らずの私にそんなところまで……!?と女性の神過ぎる対応に私は感動してしまいました。
その後、ズボンをはき替え、私は無事に汚れを多くの人に見られることなく帰宅することができたのでした。もちろん、その女性とは連絡先を交換し、後日ズボンのお金と、お礼の品をお渡ししました。
なかなか他人に話しかけづらくなっている世の中で、声をかけてくれ神過ぎる対応をしてくれた女性にはとても感謝しています。生理の失敗をしないよう気をつけることはもちろんですが、もし私と同じような状況の人がいた際には、私も彼女のように対応したいと感じた出来事でした。
著者:相良茉優/20代女性・2人の子どもを育てる母です。専業主婦で日々育児と家事に奮闘中。
作画:ののぱ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)
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