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「…何これ」腹痛でトイレへ。そこで見た衝撃的な光景が大人になった今も忘れられなくて

小学5年生の運動会当日のこと。母は早いうちから私を心配して生理用ナプキンが入ったポーチを持たせてくれていたのですが、荷物が多くなる運動会当日、私はポーチを持たずに家を出てしまって……。

見逃していた初潮の前兆

実は運動会の数日前から、おなかの下あたりに普段とは違う腹痛のような違和感を覚えていました。おなかが張るような、チクチクするような不思議な感覚。大人になった今であれば、生理前特有の腹痛であるとわかるのですが、知識や経験のない当時の私は、運動会が近いから緊張しているのだろうと、特に母に相談せずにいたのです。

 

もともと、おなかを壊しやすい体質でもあったため、お湯を飲んで体を温めるなどの対処をしていました。

 

忘れられないトイレでの記憶

そして、いざ小学校に到着して入場の列に整列すると、おなかの内側から押されているような、強い痛みを感じるようになりました。普通の感覚ではないと感じた私は、先生に伝えてトイレに駆け込むことに。そのとき、心配してクラスメイトのAちゃんが一緒にトイレまでついてきてくれました。

 

トイレで見た下着の記憶は今でも忘れられません。赤茶色に汚れていて、とてもショックでした。焦りと不安と気持ち悪さが入り混じった、形容するには難しい気持ちです。初潮を迎えることは悪いことではないのに「生理になってしまった」と、自分が昨日までの自分ではなくなってしまったような喪失感がありました。

 

母が用意してくれていたポーチは自宅に置いてきてしまったため、手元にナプキンはありません。トイレの外からは「大丈夫? どうしたの?」と心配そうにするAちゃんの声が。なんとかしなければという一心で、トイレットペーパーを厚めに折りたたんだものを下着に当てて、とりあえずトイレの個室から出ました。

 

友だちと保健室の先生の支え

そしてAちゃんに「生理になっちゃったみたい」と告白。すると、Aちゃん自身はまだ初潮を迎えていなかったようですが、私の手を引いて保健室まで連れて行ってくれました。

 

ちょうど保健室の先生がいたタイミングで、事情を話すとナプキンをくれ、着け方も教えてくれて、トイレでナプキンを当てることができました。初めてのナプキンはとても分厚く、まるで紙おむつのようだと感じましたが、しっかりと経血を受け止めてくれる安心感があり心強かったです。

 

その後は、ナプキンのおかげで経血が漏れることもなく、無事に運動会を乗り越えられました。

 

運動会終了後に母に話すととても心配されましたが、あのときAちゃんに話して保健室に行ってよかったと思っています。

 

 

大人になった今は、生理予定日が近くなくても万が一に備えてナプキンやタンポンを持ち歩くようにしています。

 

初潮後の数年間は、生理周期が定まらず、月に2回生理がくるようなケースもありました。そんなとき、友だちや大人に相談できるようになった私。初潮を迎えた際、Aちゃんと保健室の先生に寄り添ってもらえたことが私の大きな心の支えになりました。今でも、初めての生理に戸惑う私を励ましてくれたAちゃんと、保健室の先生に感謝しています。

 

 

 

著者:石井 せつ子/女性・主婦
イラスト:マメ美

 

監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

 

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