不幸な事故で、乳幼児が死亡するニュースが後を絶ちません。私たちは日常でどのようなことに気をつければいいのでしょうか?
ベランダでの事故
夏場は、風を通すためにベランダの窓を開けている家庭も多いと思います。でも、家の中で起きる死亡事故の1つとして挙げられるのが、マンションやアパートのベランダからの転落です。
過去のニュースでは、ひとりで留守番をしていた3歳の子どもがベランダに出て転落死したという事故もありました。 こうした事故を防ぐには、「少しの間でもベランダのある部屋に子どもをひとりにしない」ことと、「ベランダを子どもの遊び場にしない」ことが大事です。
家の中に大人がいても、玄関で荷物を受け取ったり、トイレに行ったりしているほんのわずかな間、子どもがひとりになることもあると思いますが、そうした隙にベランダへ出てしまうことも考えられます。小さい子どもはまだ高いところが危険だという意識があまりなく、好奇心からベランダの柵から身を乗り出すことがあり、事故につながることもあるようです。
そのため、ひとりにしないことは大前提として、子どもが生まれたら自宅のベランダの環境を見直すことも必要です。手すりのそばにはプランターや椅子など、足がかりになるものは置かない。手すりの隙間が大きいときはすり抜けて転落する恐れもあるので、ネットなどを張る。また、窓の高い位置に補助錠をつけて、子どもがひとりでは開けられないようにするなどの対策をしましょう。
ベビーカーでの事故
昨年、ベビーカーに乗った生後2カ月の男の子が用水路に転落し、死亡したというニュースがありました。過去には、駅のホームでもベビーカーが線路に落ちた事故があり、どちらも母親が目を離したわずかな間のできごとでした。
ベビーカーはほんのちょっとの傾斜でも動き出してしまいます。また、ストッパーをしていても、ベビーカーの中にいる赤ちゃんが体を動かし、ベビーカーが横転して転落してしまうことも考えられます。上の子が予想外に走り出してしまったためにベビーカーから手を離して追いかけざるを得なかったなど、子育てをしていると予期せぬことが起こりますが、ほかの大人が一緒にいるときは見ていてもらうなど、どんなときでも赤ちゃんをベビーカーに置き去りにして離れないよう、心に留めておきたいですね。
ビニールプールでの事故
夏になると、乳幼児にはビニールプールが大活躍。ほんのちょっと水を張って水遊びをさせているだけだから溺れる心配もないと思って油断していませんか? 5〜10cmほどの水を張ったビニールプールでも、乳幼児は転倒して起き上がれずに溺れてしまうこともあります。
ビニールプールで遊ばせるときは、トイレに行くほんのわずかな間でも、絶対に目を離さないこと。たとえお兄ちゃんやお姉ちゃんがいたとしても、決して子どもだけにしないことを徹底しましょう。
日常の中で起きてしまう事故についてまとめました。繰り返しになりますが、こうした事故は命にかかわることもあるので、私たち親は決して目を離さないように肝に銘じ、悲しい事故が起こらないように気をつけたいですね。
女性誌・書籍・WEBなどで、女性のライフスタイルについて執筆。プライベートでは一児の母として子育ての真っ只中。ワーキングマザーとして自身の育児体験に基づいた記事を提供している。
※出典:東京都ホームページ〈 http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/03/15/11.html 〉消費者庁ホームページ〈 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_002/ 〉