遊びに来た友人が次々にお下がりを要求!
息子が2歳のころの出来事です。学生時代からの友人Aが、1歳の男の子を連れてわが家へ遊びに来てくれました。楽しい時間を過ごし、そろそろ帰宅時間になるころ、Aは突然「このおもちゃってもう遊んでない? うちの子が気に入ったみたいだから持って帰ってもいい?」と聞いてきたのです。「そのおもちゃは初めて息子にプレゼントしたものだから」と言って断ったのですが、「じゃあこれは?」「あと、これもほしいな!」「ほかにうちの子がこれから使えそうなやつ、持って帰っていい?」と要求が止まりません。今回は特にお下がりで渡せるものはないし、毎回期待はしないでほしいことを伝えると、「えー! せっかくいろいろもらおうと思って遊びに来たのに。今日は収穫なしか。じゃあいらなくなったら宅急便で送ってくれる?」とまで言い出したのです。この発言に私はあきれると同時にショックを受けました。「まだいらなくならない?」と譲ることを催促されるのも嫌だったので「譲れるものは出てこないと思うよ」とキッパリ伝えることに。
Aが帰宅したあと、しばらく考えてAに改めてメールで連絡。お下がりをもらう目的で遊びに来たと言われたことがショックだったこと、自分に2人目が生まれたらおもちゃはまた使いたいし、思い出の詰まった物もあるので、なんでもお下がりとしてあげることはできないことを伝えると、Aは謝罪してくれました。しかし続けて、世の中にはおしゃれで高そうなベビー用品が多くて、自分で買うのはちゅうちょしてしまう、私が他の人にお下がりとして渡してしまう前に自分が欲しかった、と言うのです。せっかく自分の気持ちを伝えたのに、その理由を聞いて何ともモヤモヤ……。以降、Aから連絡は来ず、私からも連絡することはなかったのですっかり疎遠になりました。
ベビー用品や洋服はすぐに使わなくなったりサイズアウトしたりするので、お下がりがほしい気持ちもわかりますが、使っていた家族にとっては大切な思い出が詰まったアイテムたち。昔からの友人にそのことをわかってほしくて、勇気を出して自分の気持ちを伝えたのに残念ながらわかってもらえず、価値観は本当に人それぞれだなと気づかされた出来事でした。
著者:立川りか/30代・主婦。6歳の男の子を育てるママ。息子の好きを全力で応援するため日々奮闘中。虫が大の苦手だが、息子の虫取りに付き合ってきたおかげで少しだけ耐性がついてきた。食後のデザートや週末の晩酌がご褒美。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)