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「メガネも服もダサすぎ」高級レストランで私を品定めする義家族→私「本気出しますね」真実を知らせた結果…!?

やさしい彼氏からプロポーズされた私。結婚の準備を進める前に、彼のご家族に挨拶することになりました。婚約者家族が挨拶の場として用意してくれたのは、超一流レストラン。しかし、婚約者はなぜか浮かない顔で……?

ため息をつきながら、「うちの父さんはある会社の役員で、そこそこ裕福な暮らしをさせてもらってたんだけど……」「必要以上に周りに自分たちは格上だって見せつけたいようで、見栄を張りたがるんだよね……」と言った婚約者。

 

「今回も、君に見せつけるためにわざと高級店を用意したんだと思う」「しょうもない人たちでごめんね」と言う婚約者に、「大丈夫だよ」と私は答えました。

 

「でも、そこのレストランに行くなら服装を考え直さなきゃ」と言うと、婚約者は「うちの家族のせいで振り回しちゃってごめん」とまたも頭を下げるのでした。

 

TPOをわきまえて

そして、挨拶当日――。

 

「わが家で一番地味でダサいお兄ちゃんが、どんな人連れて来るのかと思ったら……」「よくそんな恰好で結婚挨拶に来られたわね!」と顔を合わせるなり言ってきた婚約者の妹。

 

「お義姉さんの地味なメガネも服装も本当にダサすぎw」

「高級レストランでこれ以上恥かく前に帰りなよw」

「すみません、本気出しますね」

「え?」

 

婚約者へのご家族への挨拶がメインなので、あえておとなしめの服装をしてきた私。しかし、この格好はお気に召さなかったよう。婚約者の両親も、品定めするように私を見て、その後プッと笑ったのです。

 

「少しだけお時間をいただきますね」「着替えたらすぐに戻りますから」と言って後戻りした私の背中に向かって、婚約者の妹は「地味女がどう着替えても意味ないし、時間の無駄よ!」「そのまま二度と私たちに顔を見せるな!」とさらに暴言を投げつけてきたのでした。

 

 

 

私の本当の姿

おとなしめの服から、ブランド物のワンピースに着替え、メイクやヘアセットまでいつも通りに整えた私。レストランに戻った私を見て、婚約者の家族は呆気に取られていました。

 

いつも通りの私の姿を見て、「お嬢様だったんですか!」と駆け寄ってきたのはそのレストランのオーナーシェフ。「いつもごひいきにしていただいてありがとうございます」「今日のお代は結構です」と声をかけてくれました。

 

「え……オーナーシェフと知り合いなの?」と婚約者の母がつぶやいたので、「知り合いというか、家族ぐるみの付き合いですね」「このお店は父が昔から大好きで、多いときは週1で来ていたんです」と答えました。

 

「1人前のコースで最低6万円もするのに……!?」と今度は婚約者の父。さらに、婚約者の妹が「あ、あんたも、あんたの家も一体何者なのよ!?」と慌てたように言ってきました。

 

私は自分の出自を明かしました。不動産経営で代々財産を築いてきたわが家。そして、父の代になってIT企業を起こし、そこでもまた大成功を収めているのです。

 

「じゃあ、あんたはその家のお嬢様ってわけ……!?」「さっきまであんな地味でダサい恰好してたのに……!?」と言う婚約者の妹。

 

「あれはわざとです」「オーナーシェフは私のことを実の孫のようにかわいがってくれて……会うとハイテンションになって過剰なサービスしてくれちゃうから、気付かれないようにあえて地味にしていたんです」「オーナーシェフにバレずに落ち着いてご挨拶したかったのに、地味な恰好でもダメって言われて追い出されて……私はいったいどうしたらよかったんでしょうね?」

 

そう言って、婚約者家族の方に目をやると、3人とも小さくなっていました。

 

 

見事なまでの手のひら返し

翌日――。

 

「昨日はごめんなさい!」「これからはぜひ仲良くしてほしいです!」と婚約者の妹から連絡が。とりあえず謝罪は受け入れると言うと、「やったー!じゃあ、早速お願い、聞いてくれる?」と言ってきました。

 

「今週末、私と彼の一年記念日だから、またあのレストランの予約取ってほしいな!」「あと、両親も結婚40周年記念だから結婚記念日はあのレストランに行きたいって!」「オーナーシェフと仲良いんだし、個室代も食事代もサービスしてもらえるよね?」

 

余りの図々しさに、思わずため息をついてしまいました。前々から婚約者が実家と縁を切りたいと言っているのを耳にしていた私。絶縁とまではいかなくても、距離を置いた方がよいことは嫌でもわかりました。

 

「昨日まで私を見下してたのに、今度は私を利用するっていうの?」と聞くと、婚約者の妹はたじたじ。「だって、もうお兄ちゃんが逆玉にのるって友だちに自慢しちゃったし……」「お嬢様のお義姉さんができるって彼氏にも言っちゃったんだから、仲良くしてよ!」と言う彼女に、「私はあなたの自慢のための道具じゃありません」とぴしゃりと言いました。

 

「彼はすぐにでも絶縁しようって言ってたけど、私はそれを引き留めていたの」「でも、あなたたちが変わらないなら、やっぱり絶縁した方がいいのかも」「今後はお互いに適度な距離を保ちましょうね」

 

その後――。

 

 

私の両親への挨拶も済ませて、私たちは無事に結婚。結婚式はせず、新婚旅行先でウエディングフォト撮影を2人だけで楽しみました。

 

なお、夫のもとには、義実家から「嫁を連れて遊びに来い」「嫁の実家からわが家のリフォーム資金を出してもらえないか」などという連絡が来ているようです。正式に絶縁を言い渡す日も近いかもしれません。

【取材時期:2024年8月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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