突然のことに焦っていると…
私が大学生のころの話です。彼氏と初めて旅行へ行きました。
1泊2日の泊まりがけのデート。1日目はとても楽しく充実していたのですが、2日目の朝起きるとなんと生理に! 旅行にはぎりぎり被らない予定だったのでとても驚きました。幸い、ホテルのパジャマとベッドは汚れておらず下着に経血が少し付着している程度でした。
しかし、私の気分は憂うつに。「生理は旅行に被らない」と思っていた私はナプキンを持ってきておらず、「どうしよう」とパニックになってしまったのです。
私は彼に生理がきてしまったことを話しました。ちなみに宿泊していたホテルは木々に囲まれた入り組んだところにあり、ホテルを出ても徒歩圏内にコンビニはありません。また、私たちは電車とバスを乗りついでホテルまできたので「車を走らせてコンビニまで行く」ということもできませんでした。
すると……焦る私に彼は、「ちょっと待ってて!」と言うと、部屋を出ていって……。
戻ってきた彼の手にはナプキンが。なんとフロントに行き女性スタッフに事情を説明したら、ナプキンをくれたそうなのです。男性からしたら、ナプキンについて聞くのはとても抵抗のあることだと思っていたので、彼の行動にとても感激してしまいました。
旅行プランを見直してくれた
2日目のデートプランはバスを使い、観光名所を何カ所か訪れる予定でした。
しかし、彼は「歩き回ったり何度もバスを乗り降りするのはしんどいだろう」と、私が事前に「見たい」と言ってくれた数カ所に絞り「今日はここをじっくり見て回ろう」と提案してくれたのです。
私は「せめて彼が見たかったところにしよう」と言いましたが、彼は「それはまた、次にきたときに。今日は君が見たいところを見よう」と言ってくれました。
私が見たかったところを優先し、さらに次の約束までしてくれたことが、とてもうれしかったです。
休憩を多めにとる配慮
彼は見て回る場所を数カ所に絞っただけでなく、休憩も多めにとってくれました。
しかも、休憩をするときは、私が引け目に感じないよう、「俺、ちょっと疲れた。休憩しようよ」とあくまで「自分がそうしたいから」という体で休憩をとってくれたのです!
彼はまったく疲れた様子がなく、「私のためにそう言ってくれているんだな」と私も気付いていましたが、彼のやさしさをたくさん感じ取れました。そして、「生理が終わったら感謝を伝えて、次に彼が困っていたら今度は私が助けよう」と心に決めました。
彼の配慮と、私が普段の生理よりも重くなく痛みが出なかった偶然のおかげで、体のだるさは徐々になくなり、最後まで楽しく旅行ができました。あの日は彼のやさしさを思う存分感じることができた特別な日です。
著者:佐藤里桜/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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