夫から言われた心無い言葉とは?
初めての出産を終えたばかりの私は、産後の疲れと不安の中、赤ちゃんのお世話で慌ただしい入院生活を送っていました。そんなある日、娘が何をしても泣き止まず、数十分が経過。泣き止まない娘に私の心は不安で身体も疲れきっていました……。誰かに話を聞いてほしい、つらいと弱音を吐きたくなった私は、仕事が休みだった夫に電話をかけることに。「娘がずっと泣き止まないんだ。身体も疲れているし、退院してからやっていけるかすごく不安なの……」と伝えたのですが、夫はどうやら昼寝中だったようで「ママになるんでしょ~。そんなちょっと泣き止まないからってオロオロしてちゃだめだよ。頑張って」とだけ言って電話を切ったのです。寄り添ってもらいたかった私は、夫の態度に仰天……! もう限界で涙が止まりません。
すると、助産師さんが「大丈夫?」と尋ねて来てくれました。私は赤ちゃんが泣き止まなくてつらい、夫に電話をしても冷たくあしらわれたということを伝えます。助産師さんは「おなかが空いちゃったのかもしれないわね」と言い、授乳の方法を教えてくれたので、そのアドバイスを聞きながら与えてみることに。さらに助産師さんは「そっか。パパが来たら私からも話しておくね」と言ってくれて、さらに「初めての子育ては誰でも不安がつきまとうものよ。ゆっくりママになっていったらいいからね」とやさしく言ってくれました。助産師さんのやさしい言葉に私は救われた気持ちに。
後日、夫が面会に来ると助産師さんが「ママは産後でメンタルが不安定になってしまうことがあるから、ちゃんとママを支えてあげてくださいね! お子さんも2人で協力して育てていってね 」と夫に話してくれました。夫もメンタルが不安定になるとは知らなかったようで「わかりました」と素直に返事をしてくれました。そして私には「昨日、眠くて電話で冷たくしてしまったかもしれない。ごめんね」と謝ってくれました。
退院後、夫は積極的におむつを替えてくれたり寝かしつけをしてくれたりと、協力してくれています。私の不安定なメンタルも落ち着き、楽しんで育児ができるように。あのとき、心も体もボロボロだった私にやさしい言葉をかけてくれた助産師さんには、とても感謝しています。私も、人にやさしい言葉をかけられるような人になろうと思った出来事です。
著者:松下りさ/20代・ライター。音楽が大好きでおしゃべりがじょうずな1歳半の女の子を育てるママ。子どもが寝たあとにひとりでネットショッピングをするのが至福の時間。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)