娘と2人でフードコートへ
わが家の娘が1歳半だったころ、私と2人で近所のショッピングセンターへ買い物に行ったことがありました。娘をベビーカーに乗せながら買い物を済ませ、お昼の時間になったのでフードコートでうどんを食べることに。
注文したうどんが出来上がり、おなかが空いていた娘はパクパク食べ進めます。食べることが大好きな娘、うどんは特に大好き! ニコニコしながらうどんを食べていました。
すると、娘が突然、声を上げて笑い始めたのです。うどんに喜んでいるだけではないと感じた私が娘の視線の先を見てみると……。
目の前のテーブルに座る人が…
娘が見ている方向を確認すると、目の前のテーブルに座っていた年配の男性の姿が見えました。あやしてくれたのかな?と思い、会釈をして、再びうどんを娘に食べさせていると……。
またゲラゲラ笑う娘! チラッと横目で年配の方を見ると……。なんと顔出しパネルのような物を持って、自分が顔を出して見せていたのです! 顔出しパネルには娘が大好きなキャラクターの顔が書いてあり、娘は大喜び。
男性はバレてしまったことに気が付き、私に話しかけてくれました。
「勝手なまねをしてすみません。ただ、小さい子に笑ってほしくて、以前からここで披露させてもらっているんです」。
最初は怪しい人かもと少し警戒していた私ですが、子どもに近づくことなく、あやしてくれているだけだったので、しばらくの間お話をして、それぞれ帰路につきました。
年配の男性は私たちを怖がらせないようにとても気をつかっている様子でした。私も驚いてしまいましたが、とても良い距離感で接してくださる方だったので、安心して娘に接してもらうことができました。必ずしも親切な方ばかりではないと思うので、すべての方に同じように接することは難しくても、娘にいろいろな経験をしていってほしいと感じた出来事でした。
著者:高山ななみ/30代女性。2013年、2015年、2018年、2020年生まれの4人の子どもたちと夫との6人暮らし。医療系の資格を保有。医療の知識や子育ての経験をもとに、ライターとして活動中。
イラスト:ミロチ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)