夜用ナプキンを使っていなかった理由
私が夜用ナプキンを使い始めたのは約2年前から。以前までは、生理2日目までの経血量の多い日はふつうの日用ナプキンを2枚、縦に繋げて使っていました。これは私が学生のころ、「経血量が多くないときは、夜用ナプキンを使わなくてもこれで事足りる」と姉に教えてもらった方法でした。
夜用ナプキンは、ふつうの日用のナプキンより高価なことが多いです。実家は経済的に余裕がなかったため、私は少しでも節約しなければと感じていました。
また私は、就寝時の経血は少ないほうです。昔感じた「もったいない精神」を引きずり、社会人になってもずっと夜用ナプキンを使うことはなく、生理の夜をしのいできたのです。
弊害とイライラ
ふつうの日用ナプキンを2枚並べる方法は難しくはないものの、装着するときにひと手間かかります。
縦にナプキンが長くなるため、ショーツをはいた拍子に折れてしまったり、先にショーツをはき、うしろ側のナプキンを差し込もうとすると、1枚目のナプキンとの間に隙間が空いてしまったり……。
うまくいかないとき、生理中ということもあってイライラしてしまうこともありました。「めんどうだ」「ストレスだ」と感じることもありましたが、これまでおこなってきた習慣だったこともあり、ずっと溜め込んできたのです。
夜用ナプキンを使ってみると…?
そんなあるとき、ふと、このふつうの日用ナプキンを2枚つなげる方法にこだわる意味はあるのかな?と考えることがありました。
「めんどう」「ストレス」と感じていたこともあり、それならばいっそ夜用ナプキンを使ってみたほうがいいのではないかと思うようになったのです。そして夜用ナプキンを初めて購入! ある生理の夜に使ってみることにしました。
使ってみると……想像以上に快適!
着用時の手間がかからないのはもちろんのこと、「寝返り時にずれてしまわないか」「2枚目の継ぎ目から漏れてしまわないか」という不安も解消され、思っていた以上に心が軽くなったのです。それ以来、私は夜用ナプキンを活用しています。
変わらず就寝時の経血は少ないため、夜用ナプキンをほとんど汚さずに朝を迎えることも多々あります。しかし、今はもう「もったいない」とは思いません。夜用ナプキンは私にとって「生理中の手間や不安を軽減させ、助けてくれるもの」となったからです。そして、特に生理中は、自分の心や体が負担なく過ごせることが大切なのだということを、夜用ナプキンを使ったことで気づけてよかったです。
著者:おおした ともこ/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)
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