記事サムネイル画像

パートの私を見下す夫「離婚届は、いつでも出せるんだぞ~?」私「もう出したけど?」夫の悲惨な末路は…

最近の物価高や夫の収入の減少もあって、仕事を始めようと思い立った私。すぐさま行動に移したのですが、夫はいい顔をしません。せっかく正社員での採用が決まったというのに、「パートじゃないと認めない」と言い出して……?

不況が続き、夫のボーナスは大幅カット。相次ぐ物価上昇もあって、専業主婦の私は節約をがんばっていました。しかし、あるとき気付いたのです。私が必死で節約するよりも、私が働いて収入を増やした方が早いのではないかということに。しかし、夫は私が働きに出ることをこころよく思わない様子なのです……。

夫のプライド

運よく、とある会社に正社員として採用が決まった私。しかし、私が雇用契約書などを確認していると、夫は「俺の稼ぎじゃ足りないって言うのか!」「専業主婦にさせてやった妻が働きに出るなんて、俺が妻1人も養えない情けない男だって馬鹿にされるだろ!」と怒鳴りつけてきたのです。

 

「毎日1円単位で悩まなきゃいけない生活はもう嫌なの」「私が働きに出れば、外食や旅行だってできるかもしれないし」と言うと、夫は言葉に詰まったようでした。

 

 

しかし、「俺がこんなに嫌がっているのに働こうとするなんて、外で働くのが目的じゃないだろ!」「本当は浮気でもするつもりなんだろ!家にいるだけの専業主夫には出会いなんてないからな!」と論点をすり替えてきたのです。

 

私は呆れてため息をつきました。それを見た夫は自分が優位になったとでも思ったのか、「まぁでも本当に家計のためだって可能性もあるからな!」「どうしても働きたいと言うのなら、正社員は禁止、一日4時間までのパートなら許してやる」と言ってきました。

 

けれども採用してくれた会社とは、もう正社員での契約で話が進んでいるのです。こちらの都合でそんな身勝手なお願いはできないと言っても、夫は聞く耳を持ってくれません。

 

「お前が最優先すべきなのは、旦那さまであるこの俺だ!」「家事もしっかりこなさないと、すぐにパートも禁止するからな」「あと、離婚届にもサインしろよ」

 

離婚届へのサインを求められて、私はびっくり。なぜかと理由を聞いてみると、「家計のために働くっていうことを証明するために、離婚届にサインするんだよ」「本当に浮気するつもりじゃないならサインできるだろ?それくらいしてもらわないと信用できないな」としたり顔の夫。

 

私はその日のうちに離婚届をもらってきて、夫とともにサインをしました。夫は「いつでも俺が好きなときに出せるように」と言って、リビングの戸棚に記入済みの離婚届をしまっていました。

 

 

夫のいちゃもん

1カ月後――。

 

結局、会社と相談して私は1日4時間のパートとして働き始めることに。仕事と家事の両立は大変でしたが、私の生活は今まで以上に充実していました。夫が家事にいちいち文句をつけてくることを除いては。

 

「今日の弁当、冷凍のおかずばっかり入ってるじゃねーか!こんなの食えるか!」「シャツのアイロンがけも雑すぎる!いつもと肌触りが違うじゃないか!」「1日たった数時間のパートのせいで家事の質が落ちるくらいなら、専業主婦に戻ってもいいんだぞ?俺はやさしいから許してやる」

 

お弁当に入れた冷凍食品のおかずはたった1種類のみ。保冷剤代わりにもなると会社の人から聞いて、自然解凍で食べられる冷凍食品を入れたのです。

 

そして、夫が着ていったシャツは会社近くのクリーニング屋さんに出したもの。こちらも会社の人からクーポンをもらったので、出してみたのです。プロの洗濯とアイロン技が素人の私と同じなわけがありません。夫がただ難癖をつけたいだけなのは、明白でした。

 

 

自分のプライドを優先した夫の末路

さらに1カ月後――。

 

会社の飲み会に参加している私のもとに、「おいおい、ついには晩飯まで手抜きか?」「『昨日のカレーを温めて食べろ』なんて置き手紙……今すぐ出来立てを出せ!」「そもそもお前はどこにいるんだ!?とっとと帰って晩飯を作れ!」と連絡してきた夫。

 

私は昨日のうちに、今日は晩ご飯を作れないということを話しておいたのです。しかし、夫はスマホゲームに夢中で生返事。私の話など聞き流していたようです。

 

「会社のみなさんが、私の歓迎会を開いてくれてるの」「主役が欠席したり、先に帰ったりするわけにはいかないでしょう」と言うと、「そんなもの知るか!」と夫。

 

「旦那が家にいるのに、妻が呑気に飲み会なんてありえないだろ!」「俺とパート主婦は違うんだよ!たかが数万も稼げない雑魚が調子に乗るな!」「お前がもっと上手にやりくりすればいいだけなのに、わがまま言って働き出すし、旦那を放って飲み歩くとは……今すぐ帰ってこないなら離婚だな」

 

ここのところ、夫はすぐに離婚を持ち出して、私を脅すのです。「そういうのはやめて」といくら言っても、「働き始めたからって調子に乗ってるお前が悪いんだ!」と私に責任転嫁するばかり。

 

「所詮、雑魚程度の稼ぎしかないパートだろw」

「離婚届出されたくないなら仕事も家事も両立しろよな」

「もう出したけど」

「え?」

 

 

 

夫婦2人で楽しく暮らせるようにと思って、仕事を始めた私。しかし、夫は応援してくれるどころか、家事に難癖をつけて、パートの私を見下すように。反骨精神で仕事のやる気を出してくれたり、家事を手伝ったりしてくれたならまだ考える余地はありましたが、前と変わらない頻度で飲みに行き、家ではスマホゲームばかり。そんな夫に、私はうんざりしてしまったのです。

 

「だ、だからって勝手に離婚届を出すなんてありえないだろ!」と言う夫に、「毎日のように『離婚するぞ』って言われてたから、あなたも同じ気持ちなんだろうと思って」と言い返しました。

 

「で、でも、お前は所詮パート主婦!俺と比べて稼ぎも全然足りないし、俺がいなきゃ生きていけないだろ?」「まぁ、お前も社会に出てストレスが溜まってたんだろうし、今謝れば離婚届を出したことは特別に許してやるよ」

 

まだ私のことを見下している夫。しかし、今の私は夫と離婚しても痛くもかゆくもないのです。

 

「心配しないで!私、正社員で働くことになったから」「最初、正社員からパートに勤務形態を変更するときに、社員さんたちに事情を話したの」「離婚の決心を固めたことを話したら、すぐにパートから正社員への変更手続きを行ってくれたんだ!」

 

今日の歓迎会は、私が正社員になったことのお祝いも兼ねているのです。少し得意げになって言うと、夫は「お、お前が、そんな、正社員だなんて……!」「ついこないだまでただの専業主婦だったくせに!」と驚いていました。

 

そして、「俺は先月リストラにあったばかりで……次の仕事も決まってないっていうのに……」と言い出したのです。私は夫がリストラにあったことなんて、まったく知りませんでした。

 

「男にはプライドがあるんだ!リストラにあったなんて恥ずかしくて言えるわけないだろ!」「そのなんだ、会社が危ないときにお前が働きに出るって言うもんだから八つ当たしちゃったっていうか……謝るから、離婚なんてしないでくれ」と言う夫の言葉を聞いて、私は離婚して良かったと心の底から思いました。自分の変なプライドを優先して、妻に当たり散らす人とこれから先ずっと暮らしていくなんて、私には絶対無理ですから。

 

その後――。

 

 

私は元夫の連絡先をすべて削除し、周りにも根回ししておきました。義両親にも事情を話しておいたので、義実家に戻った元夫は肩身の狭い思いをしているそう。

 

学生時代に培った事務作業やパソコン関係の知識が、今になって役立つとは思っていませんでした。今までは夫婦2人で楽しく暮らせるようにと仕事に励んできましたが、これからは自分の生活をより豊かにできるようにがんばりたいと思います。

【取材時期:2024年8月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    シェアする

    • コメントがありません

    この記事の著者
    著者プロファイル

    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

    読者からの体験談をお届けします。

    同じ著者の連載

    新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!
  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    エンタメの新着記事

  • PICKUP

    他のテーマの
    記事を読む