ほぼ面識がないのに、図々しいママ…
4歳の息子の幼稚園で行われるイベントに参加したとき、仲がいいママ友と娘の七五三撮影のことを話題に出しました。するとそれを聞いていた同じクラスの子のママAさんが突然話しかけてきて、「うちの息子も七五三撮影の予約をしたいんだけど、そのクーポン、譲ってくれない?」と言うのです。ほぼ面識のない関係なのに、厚かましいお願いをされて驚きましたが、波風を立てたくなかったのでその場は笑顔で対応。「すみません、クーポンは1つしかなくて、私が使う予定なので……。何回も使えるのかわからないので、スタジオに確認してもらえますか。大丈夫なら、撮影したあとにお渡ししますよ」と提案して、すぐにその場を去りました。
気をとりなおして子どもたちやママ友親子とイベントを満喫していると、「お母さん! ちょっと!」と焦った様子のAさんが後ろから私の肩をつかんできます。「今、スタジオに電話したらクーポンが使えるのは来月末までって言われたの! しかもすでに予約が全部埋まっているって。だからあなたの予約枠ごと譲ってもらえない?」と言ってきました。このエスカレートした要求には驚きと怒りがこみ上げ、今度は真顔で断ることに。「それは残念でしたね。でも、うちの娘が楽しみにしているし、お譲りするのは難しいです」と言うと、横にいたママ友も「Aさん、いきなりそれは図々しいよ。諦めなよ」とキッパリ。Aさんは少しひるんだ様子で「なら体調不良でキャンセルするときは私に連絡して。予定空けとくから……」と言って自分の子どものところへ戻っていきました。ほぼ話をしたこともない人から予約枠ごと譲ってほしいと言われ、あきれ果てました。
グループチャットで繋がっていてお互いの連絡先はわかるので、また何か要求されるのではと不安でしたが、その後は何ごともなく七五三撮影の日を迎えました。娘のニコニコした写真が撮れて素敵な思い出になりました。
撮影を終えた数日後に幼稚園へ行くと、担任の先生から「Aさんから、お子さんはお休みしてませんかと聞かれたのですが、何かありましたか?」と言われて驚きました。体調不良になっていないかどうかを幼稚園に探りを入れるなんて、どこまで厚かましいのかとさらに呆れました。無茶なお願いをしてくる人には、もっときっぱりと断る姿勢が必要だと勉強になった出来事です。
著者:安藤由美香/30代・主婦。おおらかな10歳の息子と完璧主義の6歳の娘の母。アクティブな夫と黒柴わんこと共に、にぎやかな日々を過ごしている。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)