厳しかったおばあちゃん
私のおばあちゃんはとにかく厳しい人でした。お箸や鉛筆の正しい持ち方は幼いときから教えられ、何より「しっかりあいさつをしなさい」と毎日のように言われていました。
そのため、ご近所で私は「きちんとあいさつができる女の子」として評判が良かったよう。どんなときでも「最低限、あいさつだけはする」をモットーに生きてきました。それは大人になった今も変わりません。
息子の彼女はあいさつができない!?
そんなある日、息子が「結婚しようと思っている」と家に連れてきた彼女。その彼女に私はびっくりしてしまいました。息子によると、彼女は極度の恥ずかしがり屋とのことですが、私が「こんにちは」と言っても、顔を下に向けたまま「はぁ……」としか言わず、あいさつをしてくれないのです。帰り際も「さようなら、またいつでも来てね」に対して「はい」だけで、私は思わず「それだけ!?」と驚愕。
息子たちに親の価値観を押し付けるべきではないと思いながらも、息子と彼女が結婚することを、親として素直に喜べませんでした。
最終的に破局した2人
彼女に不安を持ったまま結婚の話が進み、両家顔合わせをすることに。すると、彼女のお父さんは素敵な人でしたが、お母さんの言動にはデリカシーがないと感じる点が多々あり……。
「この家族と親戚になるということだけど…大丈夫だろうか」と不安は増すばかりでしたが、結婚の準備を進める中で、息子と彼女は価値観の違いを受け入れることができず破局。結局、結婚の話はなしになったのでした。
破局した当初、息子はショックを受けていましたが、私は思い切って彼女の気になっていた点を指摘。息子もあいさつができないほど人見知りなことには困っていたようで、今度はしっかりあいさつのできる女性を探すと言っており、親としては少し安心したのでした。
著者:浦部さくら/50代女性・子育てが一段落したアラフィフ。若いころから鉄欠乏症に悩まされ続けてきたことがきっかけでちょっとした健康オタクに。結婚、出産、育児、健康など経験してきたことや興味のあることなどを突き止めたレポートを執筆中。
イラスト:おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)
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