仕事中の姉・なーにゃんから、あーちゃんの電話に出られなかったと連絡が入ったので、代わりに用件を聞くためにあーちゃんに電話をしたワフウフさん。どうやらあーちゃんは区役所にいて、何をしているのかよくわかっていない様子。嫌な予感がして聞いてみると、やはり父と一緒にいました。あれだけ言ったのに父と行動するあーちゃんに、ワフウフさんは怒りを通り越して呆れてしまい、以降の対応は姉・なーにゃんに任せることに。日を改めて、姉と父が話し合うことになりました。
子の心、親知らず!?
あれだけ止めていたのに、父といろいろな手続きをするために一緒に出かけていたあーちゃん。……悪気がないのはわかるけれど、モヤモヤが止まりません。
認知症になる前は、こう言っていたはずなのに……。
※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫
あーちゃんの意思を守るため、姉妹で協力しながらなんとかやってきたけれど、さすがにショックです。
今日はあーちゃんの持病である糖尿病の病院に行く日。ここ最近のいざこざは、あーちゃんの記憶には残っていないようです。
腹立たしい気持ちはあったものの、実際にあーちゃんの顔を見ると哀れに思えてきて、複雑……。
あーちゃんなりに、いろいろな感情を抱えて行動しているのかと思うと、一方的に責める気にはなれませんでした。
ちなみに、この前ウィッグを買いに行ったことはすっかり忘れていて、なくしたウィッグを見つけたと思っているようです。それで楽しく出かけられるなら、この際どちらでもいいですが。
ただ、前回ほどではないものの、やはり不穏な雰囲気は漂っています。
すると、薬がなくなったと言い出したあーちゃん。翌日は認知症の病院を受診する日だったので、そこで出された薬と合わせて渡す予定だったので、これは合っています。
それを何度も説明したのですが、理解できなかったようで……。
一度は納得したと思っても……。
無限ループに突入してしまうのでした。
やはり、いくら失望したからといっても、こんな状態のあーちゃんから手を引くなんて無理です。
私たちが何度強く言ったところで、あーちゃんには届かず……。あーちゃんの財産を狙う父とともに、銀行関係のあらゆる手続きに回っていました。認知症になる前、あーちゃんは父には一銭も渡したくないと言っていて、その意思を守るべく私たち姉妹はあーちゃんを支えてきたつもりです。病気のせいとはいえ、それを自らダメにしてしまうあーちゃんに、私はひどく失望してしまいました。
ちなみに、ウィッグを新調したこともすっかり忘れたらしく、姉のもとには「ウィッグが見つかった」といったメールが届いていました。結果として、あーちゃんが前向きに出かけられるのなら、それが一番ですが。
そして迎えた病院の日。今日は糖尿病の診察の日です。あーちゃんに失望しつつ、同情心も湧き出ていて、複雑な気持ちで付き添いに向かったのですが、この日もまだまだ不穏な空気を漂わせていたあーちゃん。翌日に認知症の病院に行く予定となっているので、今日は診察だけで薬はもらわないのですが、それが理解できずに何度説明しても「薬がない!」と繰り返します。こんな状態で手を引くなんて……さすがに無理!
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姉妹で時間をやりくりしながら、病院の付き添いや貴重品の管理をしてきたワフウフさん姉妹にとって、あーちゃんが夫婦で連れ立っていろいろなところへ行くのを見るのは複雑な気持ちになってしまいますよね。あーちゃんに悪気はなく、隠そうともしていないのもつらいところです。介護は先が見えない闘いでもあるので、自分なりにこういったプチストレスとの向き合い方を見つけておくのも大事なのかもしれません。
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