どんどん進行していく認知症
祖母は初めは会話もでき、母と私で看病をしながら、祖母との時間を大切に過ごしていました。しかし、次第に誤嚥(ごえん:飲食物や唾液を飲み込んだときに気管に入ってしまうこと)も始まり、祖母のケアは一層難しくなっていきました。
そんな中、医者嫌いの伯父が、私たちに黙って認知症の進行を抑える薬を止めてしまったのです。その結果、祖母の状態はさらに悪化してしまいました。祖母は自宅での生活を望んでいたものの、私たちの手には負えない状態となり、最終的には介護病棟に入院することとなりました。
切ない願いを抱いてしまう
認知症を患う前の祖母は、とても元気で明るい人でした。その祖母が今では入れ歯を外し、記憶もまばらになってしまっている姿を目にすると、否応なく「生きること」について深く考えさせられます。
自分自身も含め、いつかは誰もが亡くなる運命にあることは理解しているつもりですが、心のどこかで「おばあちゃんだからきっと大丈夫」「私より長生きするだろう」という不思議な思いが消えませんでした。
生きていることの意味とは
しかし、この経験を通して、命の儚さを痛感すると同時に、今生きていることの尊さも改めて感じるようになりました。どんなに元気だった人でも、いつ何が起こるかわからない。だからこそ、今この瞬間を大切にしなければならないと強く思うようになりました。
まとめ
祖母との残された時間がどれだけあるかはわかりませんが、その一瞬一瞬を大切に過ごしていきたいと心から願っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:高田雄二郎/30代男性・無職。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)
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シニアカレンダー編集部
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