海外生活に何が必要かわからない…不安の連続
国内出張はよくしていた私ですが、それも新幹線がほとんど。飛行機は最近になってようやく北海道や九州・沖縄に出張した程度でしたので、海外に10時間以上かけて飛行機で行くなんて、想像を絶する世界でした。
それがいきなり、フライト12時間、時差6時間の北欧に9日間も出張することに。アラフィフの私が海外未経験と知る友人たちは驚き、口々に心配してくれました。
そもそも私は、海外では日本のスマホや電気器具がそのまま使えないことも知りませんでした。何が必要でどのように用意するのかという知識がまったくなく、海外出張の準備はまさに不安と緊張の連続。海外で9日間を過ごすための生活の準備に加え、仕事関係の準備もあり、出発前日にはストレスでおなかを壊す始末でした。
搭乗準備であたふた
特大サイズのキャリーケースをレンタルしたのはいいものの、仕事先に渡すためのお土産で半分は埋まってしまい慌てました。残りの半分に、9日間を過ごすための衣類や化粧品などを入れるとあっという間にケース内はいっぱいに。上司には「空港で重量制限に引っかからないよう、自宅で重量を測っておくように」と言われて試しに測ってみると、案の定ギリギリの重さでした。慌ててドライヤーや変圧器を抜き、何とか重量はクリア。
しかし国内線の感覚で、手荷物に水筒やコロンのボトルを入れていたのが手荷物検査に引っかかり、水筒の水は捨てられ、バッグの中身をすべて検査されてオロオロ。また、英語で出張目的を聞かれ、これまた準備をしておらずオロオロ……と、空港でも緊張の連続。海外経験の豊富な同行者がいたので何とかなりましたが、目的地に着くまでにすでに初めての経験ばかりで、すっかり疲れ切ってしまいました。
仕事で奔走する中、ホテルの廊下で声をかけられる
そんなこんなで到着した目的地の北欧。少しはホッとできるかと思ったのもつかの間、あっという間に仕事がスタートです。起きて朝食をとるとすぐに朝礼、そこから1日中走り回り、夕食後はひと休みする間もなく終礼。部屋に戻ってホッとできるかと思えばすぐにその日の報告書作成など、現地到着後は、海外だとか国内だとか言っていられない激忙の始まりでした。日本人と一緒に動くことがほとんどで、現地の人との交流も期待していたほどではありませんでした。
そんなある夜、ホテル内をパソコンを抱えて小走りで移動していた私に、同じホテルに宿泊する外国人男性が「もし時間があれば……。この近くのパブで飲みたいと思っている。どこにあるか知らないか?」と声をかけてきました。仕事のことしか考えていなかった私は、「私には仕事がある。あなたは楽しい夜を過ごして」と返したところ、「ありがとう。君も仕事頑張ってね」と言われて笑顔で別れました。この話を仕事仲間にすると、「海外でナンパされたの!?」と盛り上がり、考えてみれば貴重な経験だったのだなと後から気が付きました。
まとめ
アラフィフにして初の海外経験は、仕事に追われあっという間に終わってしまいました。ですが、子どものころから憧れていた海外に、アラフィフで行くことができたのは貴重な経験となりました。今回は自由時間がほとんどなかったのが残念でしたが、次の目標ができたと感じています。
次はプライベートで海外に行ってみたい。そして今度こそ仕事抜きで現地で食事したり、現地の人と交流したりしてみたい。まさかアラフィフになって、こんな目標をもつとは思いませんでした。「人生には遅過ぎることはない」と言われますが、私は今まさにそのような心境です。年老いる前に必ずこの夢を実現したいとの思いを改めてかみしめています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:ナカムラ アキノ/40代女性。40歳で再び独身に戻った、バツ2シングルマザー。30代まではボディラインにも肌にも自信あり。40代初期はプロポーションを褒められたり、そこそこモテたりでいい気になっていたが、40代半ばになり加齢の現実を徐々に目の当たりにしている最中。
イラスト/きびのあやとら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)
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