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「言うこと聞けないのね」私を奴隷扱いする義母→救ってくれたのは見ず知らずのおじいさん。一体なぜ?

私は毎日、義母に妬まれ、いびられています。義母は親族の中で一番若く、チヤホヤされてかわいがられていたのですが、私が嫁入りしたことで、その対象が義母から私へ変わってしまったことが原因です。結婚前から、義母は学歴も職歴もない私を気に入っていませんでした。加えて、親族の興味が、新参者の私に一気に傾いてしまったこの状況が、面白くないようで……。

何の取り柄もない私は、いずれ息子から飽きられて離婚されると義母は言います。

 

しかし、「私の言うことを聞いていれば、あなたの味方をしてあげる。離婚されそうになっても息子を説得してあげる」と、義母が言ってくれたので、私はおとなしく言うことを聞くことにしました。

 

大切にしている両親からの教え

義母が言うように、私には自慢できるような取り柄は何もありません。しかし、両親から、人にはやさしくするように言われて育ったので、それだけはずっと心がけてきました。そのやさしさは、巡り巡って自分にも返ってくると思っています。見返りを求めるわけではありませんが、日頃の行ないを神様は見てくれているので、人にやさしくしていれば、自分が困ったときに助けてくれると教えてくれた、両親の言葉を今でも信じています。

 

先日も、道に迷っていたご老人をお手伝いしました。お孫さんへのプレゼントを探しに地方から買い物に来ていて、土地勘がなく地図アプリも使えないご老人。私は心配だったので、道の案内だけでなく買い物までお付き合いして見送りました。

 

義母からの頼まれごとで出かけていた私は、帰りが予定よりも遅くなってしまい、義母からは「私を最優先にしろ」と、ひどく叱られました。

 

ウソつきは私か義母か…?

買い物から掃除、料理に私物の整理まで、義母はありとあらゆることを言いつけてきます。時間的に厳しい量を押し付けられても、口答えや言い訳は許されません。私が必死に働いている間、義母は息子である夫とランチに行き、のんびりしています。

 

そんな私だけが忙しい日々を送っていたある日、夫から変なことを尋ねられました。自分のいない間に、家でこっそり贅沢をしているのかと……。私には、まったく身に覚えがありませんが、貯金口座のお金が大幅に減っていると言います。しかし私は、義母が次々と言い付けてくる雑用で忙しく、お金なんて使っている時間がありません。

 

私以外で、夫の口座を利用できる人物となると限られてきます。近ごろ、いつにも増して頻繁に「息子はもうあなたに飽きている」と、私をいびる義母。

 

夫の口座からお金が引き落とされた日付を確認すると、すべて義母からの頼まれごとで私が家を空けている日だったのです。私は思い切って、義母に夫の貯金を引き出したか聞いてみました。すると、義母は「自分が使い込んでいるくせに罪をなすりつけるな」と怒鳴り、夫も私を疑っていると言います。さらに、夫が離婚したがっているとも言われてしまいました。しかし私には、義母がわざと夫に私のことを悪く言い、都合の良いようにコントロールしようとしているとしか思えません

 

考えた結果、離婚を決意した私

考えた結果、私は義母からの命令を拒否することにしました。
「姑の言うことが聞けないのね」
「離婚になってもいいの?」

「離婚届ならもう出しました」
「え?」

 

義母のおかげで、夫は私のことを浪費家の嫁だと信じています。それを逆手に取って、夫から離婚の承諾を得たのです。もともと離婚したくないと思っていた私は、義母からの奴隷扱いにも耐えてきましたが、もう我慢しきれません。なによりも、夫の貯金を使い込んだ罪をなすりつけられたことが許せません。

 

実は、ひとりで生きていく道が見えたことも、私が離婚に踏み切れた理由でもあります。以前、道を案内したご老人からお礼の連絡をいただき、私を雇いたいと言ってくれたのです。そのご老人は、超大手企業の会長で大富豪。私に家のことや身の回りの世話をしてほしいとのこと。ゆくゆくは孫のお嫁さんに……とも言ってくださっています。結婚の話は実現するかわかりませんが、何も経験のない私が職を得られたという事実は、とても勇気をもらえました。月給も初任給にしてはとても高く、離婚しても経済的な不安はありません。

 

私と離婚した後、義母の悪行が元夫にバレて、2人は仲たがいしたそうです。私のもとに2人から謝罪の連絡があり、義母からはお金も無心されました……。それからしばらくして私は会長の孫と再婚し、今では幸せな結婚生活を送っています。

 

 

 

人にやさしくすると、ときに偽善を疑われることもあります。それに、自分が正しいと思うことを貫くことも容易なことではありません。しかし、その信念を貫いた先にはやさしい世界が待ち受けていることもありますから、強い心を持ちたいものです。

 

【取材時期:2024年11月】

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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