日焼け対策はバッチリなママに起きた悲劇
夏さながらの暑さだったため、私は日焼け止めは塗ったものの、半袖にジャージ、首にタオルと帽子という格好でした。一方、日焼け対策万全のママさんに「暑くないですか?」と聞くと、「日傘があるし大丈夫です。私、絶対に日焼けしたくないんですよ」という返事が。
その情熱はすごいなと思ったのですが、すぐに園の先生が隣のママさんに何やら声をかけました。すると、慌てて日傘を畳んだママさん。撮影用に設けてあるエリアでは、他の方の迷惑につながるため、「折り畳み椅子や日傘の利用はご遠慮ください」と、事前配布のお知らせに記載があったことを思い出しました。
それから1時間ぐらい経つと、私たちが座っている場所にさらに日光が当たるようになってきました。私は、汗がダラダラ流れるのですが、隣のママさんを見ると汗をかいていません。暑くないのかな……と不思議だったのですが、しばらくすると、ママさんの顔色があきらかに蒼白になっていたのです。
私は慌てて声をかけて、園内に設置されていた休憩室へ連れて行きました。部屋に入ると、そのまま力が抜けて立てなくなってしまったママさん。休憩室にいた先生が、びっくりしながらもテキパキとママさんを休ませてくれました。貧血なのか熱中症なのかはわかりませんが、ママさんはそのまま回復するまで休むことに。
私は自分の子どもの種目を見るために、ママさんを先生に任せて外へ戻りました。あとで先生から聞いた話によると、ママさんは熱中症になりかけていたようで、しばらく休憩して回復したようです。
ママさんが倒れたりする前に声をかけられてよかったです。しかし、ママさんは結局、自分の子どもの種目は見られないまま、運動会が終わったようでした。屋外にいるのが少しの間だからと油断しないように、衣服の調節や水分補給などの熱中症対策は大事だなと改めて思った出来事でした。
著者:秋本かなこ/30代女性。2019年生まれと2021年生まれの兄弟のママ。元気な兄弟とパワフルな毎日を過ごしている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
※AI生成画像を使用しています