ベビーカレンダーをご覧のみなさん、こんにちは。イラストレーターのじぇにこと申します。
長女くぴこ(5歳/口唇口蓋裂、川崎病で治療中)と、次女まぴこ(1歳)の姉妹のママをしております。長女くぴこの妊娠、出産、育児をつづる連載第4話は、くぴこが口唇口蓋裂の可能性があるとわかったとき、わたしの心情はこうでした……。
妊娠6カ月目の妊婦健診で医師から告げられた、衝撃的な言葉。
「上顎がない」
「奇形」
その言葉の意味を確認すべく、ネットで「口唇口蓋裂」という言葉を画像で検索してみると……。
検索結果にあらわれる、上唇が割れた赤ちゃんの写真の数々。一瞬、動揺はしましたが、赤ちゃんに起こっていることがわかり、少しずつ冷静さを取り戻しました。
病気のことはショックではありましたが、それでも今なお、わたしのおなかの中で生きている大切な命。
たとえ健康でないとしても、宿ったこの命をむげにしたくない。
将来、おなかの子は病気のことで悲しい思いをするかもしれない。
責められる時がくるかもしれない。
きれいごとばかりじゃない。
それでもいいから、私はこの子を守ってあげたい―――受け入れてあげたい。
そう強く思いました。
けれど……。
父親である夫はどう思っているのか。2人にとって初めての子の病気について、彼は一緒に受け止めてくれるだろうか……。
本音を聞くのがとても怖い……そう思うと、再び不安でたまらなくなって、涙が止まりませんでした。
1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!