タクシードライバーさんが意外な提案…!?
2人目を妊娠中のときのこと。2歳の長女を連れて外出し、用事をすませて帰ろうとバス停に並んでいました。しかし、いざバスが来ると娘のイヤイヤが発動し、乗りたくないと叫びます。他の乗客の迷惑になると思い、バスに乗るのを断念。そこでタクシーを利用しようと乗り場へ行くと、40代後半くらいの女性ドライバーのタクシーが停まっていました。ワンメーターの距離でも大丈夫か確認したところ快諾してくれたので、安心して乗車。
ところが、最初は機嫌よく乗っていた娘でしたが、もうすぐ降りると伝えると「イヤー! まだ乗りたいー!」と泣きわめきます。大きな泣き声なので私はドライバーさんに申し訳ない気持ちになり、「うるさくしてすみません」と謝りました。するとドライバーさんは運転しながら「お家に帰るの急がれています?」と聞いてきました。時間に余裕があることを伝えると、「近くの公園のトイレに寄りたいので、少し公園で待っていてもらえませんか」とのこと。娘が少しでもタクシーに乗っていられるように好意からの提案だと受け止め、私は追加料金がかかってもいいと思い、OKしました。
公園に着くと娘はタクシーから降り、泣き止んで遊具を見つけて遊び始めます。ドライバーさんはあえてゆっくりトイレ休憩をしてくれて、その後、娘が乗るブランコを押してくれ、10分ほど公園遊びにつき合ってくれました。
満足した娘は上機嫌でタクシーに戻ることができ、帰路に。降りるときにお金を払おうとすると「私の休憩につき合ってもらったので、ワンメーター分で大丈夫ですよ。それに私も子育ての時期を思い出して懐かしい気分を味わえました。お嬢ちゃんも、一緒に遊んでくれてありがとうね」と言ってくれ、温かい気持ちでいっぱいになったのでした。
長女のイヤイヤと自分のつわりで余裕のない私にとって、女性ドライバーさんの言葉と行動はとてもありがたいものでした。そのおかげで子育て中はひとりじゃないと思えるようになった私。このときの出来事を教訓に、私も困っているママがいたらちょっとした声かけや手助けを心がけるようにしています。
著者:宮本 真由美/30代・ママライター。8歳の娘と5歳の息子の子育てに翻弄されるパートママ。年1回の大好きなディズニー旅行のために日々奮闘している。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)