異様に空いていた車内
ある日の帰り道、いつものように電車に乗ろうとしていたときのことです。普段は人でいっぱいのはずの時間帯なのに、ある車両だけが異様に空いていました。疲れていた私は「ラッキー! これなら座って帰れる」と、何も疑わずにその車両に乗り込んだのです。
しかし、乗った瞬間、鼻をつく強烈な臭いに思わず「うっ……」と顔をしかめてしまいました。車内を見渡すと、ボロボロの服を着た1人の男性が座っていました。彼の足元には、何かがぎっしり詰まったビニール袋がいくつも置かれています。どう見ても、車内に充満しているにおいの元はこの男性だとわかりました。
においに耐えられず…
私は一瞬、どうしようか迷いました。あからさまに避けるのはよくない気もしましたが、においに耐えるのは正直厳しいものがありました。
結局、私は混雑していた隣の車両に移ることにしました。同じようにその車両に乗ってしまった人たちも、次々と私の後に続いて移動してきて、隣の車両はかなり混み合いました。それでも、あの悪臭と比べればマシだと思えるほどでした。
いろいろな事情を抱えているのだろうけど
その男性は、私が降りる駅で一緒に降り、どこかへ歩いていきました。数日後、駅の近くでまたその人を見かけましたが、そのときは遠くから見ただけです。それ以来、その男性を見かけることはなくなりましたが、今どこでどうしているのか、少し気になる部分もあります。
電車のような公共交通機関では、どんな人がいるのかわかりません。もちろん、いろいろな事情を抱えている人もいるでしょうし、私自身も不快な思いを避けるために距離を取りました。ただ、一方で、私たちは日々こうした場で他人と共有する空間を持っているのだと改めて実感しました。
まとめ
この出来事を通して、潔癖すぎるのも良くないかもしれませんが、手洗いや消毒をちゃんと心がけて自分の身は自分で守ることが大事だなと、改めて思うようになりました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:菊池もも子/30代女性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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