小学生のころ、祖父母と父親と暮らしていた幸太郎くんは、父親の無関心、祖母は怪しい宗教にのめり込み、祖父には暴力をふるわれ、不登校に。その後、児童養護施設「ひだまりの家」に保護され、無関心だった父が毎月面会に来てくれるようになり、「家族」の温かさを感じるようになりました。
施設での生活にも徐々に慣れ、楽しい日々を送っていたある日、昼休みに友人と鬼ごっこをしている最中に転倒。前歯を折ってしまいました。
幸太郎くんの父から話を聞いた祖母は「教師が見ていながら、けがなんて……」と憤慨! しかし、児童相談所から幸太郎くんとの面会を制限されているため、孫に会いに行くことはできません。
状況を打開するべく、祖母はますます自身が信仰するハピハピ教にのめり込んでいきます。そして、ハピハピ教のグッズを買うために祖母が手を付けたのは、幸太郎くんの将来のために貯めていたお金だったのです。
あまりにも身勝手な行動に、父は祖母に激しく詰め寄って……!?
自分勝手なのはどっち?
「なんであんたは、昔からそんなに自分勝手なんだ!」と幸太郎くんの父から責められた祖母は「それはあんたのほうでしょうよ!」と反論!
これまで子育てを丸投げしてきた過去を持ち出し「今さら父親面するなんて」と非難します。
それに対し父は「貯金するだけではダメだって、今になってやっと気付いたんだ」と、自分の考えを改める決意をしたのでした。
たしかに、幸太郎くんの父はこれまで子育てを祖母に任せて、幸太郎くんと向き合うことから逃げてきたのかもしれません。しかし「それではダメだ」と気付けたのは、心から息子のことを想っているからこそ。
子育てでは失敗してしまうこともありますが、大切なのは過去を悔み続けることではなく、「これから」に目を向けることです。きっと、幸太郎くんにも父の愛情が伝わるはず。これからはコミュニケーションを取りながら、さらに親子の絆を深めていけるといいですよね。